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12話

 救急病院に運ばれた沁だったが、原因は脳内に出来た動脈瘤が破裂して、医師の話では手術はもう出来ないとの事だった。


 そのまま、沁は亡くなってしまった……


 沁、私はどうすれば…あのまま幸せな日々を過ごしたかった。

 沁が可哀そうすぎる……


 そうだ! 最初に降りたあの森に行こう!


 私はあの森まで急いで走って行った。

 途中で何度も何度も転んだが、一生懸命だった。


「エクスシア、聞こえる? 私を天国に戻して!」


 エクスシアに問いかける。


(どうして?)


「どうしてじゃないわよ! いいから、早く! お願い!」


 するとエクスシアは


(わかったわ)


 そして、私はまた大きな光に包まれて天国へと導きだされたのであった。


「エクスシア…」


「お帰りなさい。雅」


「お帰りなさいじゃないわよ! 沁は!? どこ?」


「彼は、また人間として生まれ変わったわ!」


「え!? 何よそれ!! 早すぎない? どうしてここで会えないのよ!?」


「彼はまだ人間界で修行しなくちゃいけないわ」


「また!?」


 私はいら立ちながらそう言った。


「彼は過去の前世で罪を犯してしまったの。だからまだ修行が必要なのよ」


「罪? どんな罪なの?」


「それは言えないわ! 彼自身の問題ですもの。それで雅、あなたはこれからどうするの?」


「そんなの決まってるわ! また沁の守護天使になる」


「相当彼に惚れているのね。まぁいいわ。あなた自身が決める事だから」


「そうよ! 私の事は自分で決めるわ! 前と同じ18歳でお願い!」


「わかったわ」


 エクスシアはそう言うとまた手から光を出し、その光が大きくなって私を包みはじめた。


 何度だって沁の所に行くわ!


 初めて恋した彼のところへ……


 だって私は彼の守護天使なのだから。

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