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新たな時代を歩む日本  作者: 特殊警備隊
8/20

交戦

指揮を放棄した高倉の指揮を引き継ぎ小隊を指揮することになった優希、久々の実戦に内心興奮気味の自分がそこには居た。

野原の真ん中に俺は89式小銃を握りひとり佇む


「小隊長、総員配置につきました」


インカムからの報告に


「了解、発砲の合図は俺の銃声だそれまで撃つな」


指示を出しつつ


「{早く来い・・・・早く来い・・・・・}」


89式小銃を握る手に力が入る。そこに


「騎馬隊を確認・・・数は・・・50以上・・・まもなくそちらへぶつかります。」


隊員からの報告を聞き


チャキッ


チャンバーを引き弾薬がちゃんと装填されているかを確認する。



その頃・・・・


「人の足でこの騎馬隊から逃げるというのは不可能なものだ」


騎馬隊を率いる甲冑を身に纏う男、ルーベル・フォン・ルキウス事ルーベル卿は言った。この侵攻作戦に対し率先し異教徒は死あるのみと言う考えを持ち、今回の遠征も自らが指揮を執り行っていたのだからだ。彼は酔狂なラーディア教の信者でもあった。


「しかし、ルキウス卿此処は既に敵地です」


奥からは自らの副官、アルデア・イース・ナイル卿があまりいい顔していない。それに対し内心


「{こいつは人道的すぎるのが問題だ・・・ラーディア教の教えは絶対だという事がわからんのか?}」


ルキウス卿は内心思っていた。そうして足跡を頼りに森を抜けるが


「止まれッ」


目の前を阻むように一人の男が立っている。




「止まれッ」


俺は89式小銃を構え騎馬隊に静止を命じる。目の前の騎馬は慌てて馬をなだめる。


「なんだ貴様は?!、邪魔をするな死にたくなかったら今すぐそこをどけっ!!」


先頭の甲冑を纏う男は言ったが


「我々は日本国陸上自衛隊だ、難民保護の観点から貴官らの虐殺行為を見過ごすわけにはいかない、直ちに武器を捨てて投降せよ、繰り返す武器を捨てて投降せよさもなくば武力行使も辞さない」


警告を与えるが、騎馬隊からは失笑と取れる笑いが聞こえる。しかし奴らは知らない。目の前にいる男はこの時代の人間でもなければ、装備している武器もこの時代のものでもない。いわいるイレギュラーな存在でもある事を。そして周りに潜む小隊の隊員らのキルゾーンに既に入っている事も・・・


優希の「降伏勧告」とも言える言葉に


「ニホンコク?・・・リクジョウジエイタイ?そんな国など聞いた事もないわッ、そこをどけ」


戦闘の男を睨むように


「繰り返す、こちらの警告を無視するならばこちらもそれ相応の対応を取る。」


俺は引き金に指を置いたまま言った時、先頭の男の横にいる男が


「我々の崇高な任の邪魔をするなっ!!」


剣を抜き、それを交戦意思アリと判断し迷わずその男の顔面に5.56mm弾を叩き込む。その銃声が皮切りになり騎馬隊を覆うように潜んでいた部下達が起き上がり、89式小銃・MINIMI軽機関銃などから放たれる5.56mm弾の弾幕のオンパレードとなる。俺に誤射で当たるんじゃねぇかと内心ビビっていたが次々と騎馬隊の兵士達はある者は蜂の巣にされ、ある者は逃げなど隊としての機能を失いかけて居た。



ルーベル卿は目の前の光景が信じられずにいた・・・・・・50以上の騎馬隊が一分と持たずに赤子の手をひねるが如く殺られて行く。立った十数人の人間にその時疑問が浮かんだ


「{俺はこの悲劇の傍観者なのか・・・・・?}」


しかし次の瞬間額に何か硬いものが当たる衝撃と共にその意識を刈り取られる事になった。ルーベル卿は知る由もないだろう。5.56mm弾で頭を撃ち抜かれ野原に死体となって転がる状態になっている事を


「撃ち方ヤメッ・・・撃つなッバカ野郎ッ」


俺は聞こえるように怒鳴る。目の前の光景は屍累々だったが怪我だけで死ぬを免れた者も居た。


「二人一組で捕虜負傷者の救護に当たれッ」


命令を出し自身も救護活動を行うと


「大丈夫ですか?」


一人の甲冑を来たいかにも指揮官と思える男を手当を行う。元特殊部隊員なため自らの手当くらいはできねば話にもならない。手当を進める中


「お前たちは・・・・何者だ・・・?」


その男はいい


「我々は日本国陸上自衛隊です」


答えると


「そのような国は本当に聞いたことがない・・・・」


男はいい


「惨めなものだな・・・・一方的に殺される気持ちを味わう事になろうとは・・」


ボソリといい


「何の宗教かは存じませんが我々日本国の人間は信仰の自由が認められています。そちらのようなこれが絶対というわけでもありません。」


言いつつ手当を進めると


「し・・信仰の自由だと・・・・この世界に置いてラーディア教こそが唯一絶対の信仰とされてきたのだが自分も分からなくなってきた・・・」


男は言いそれに対し


「もう一度考え直すのもいい事だと私は思います、人によって信じる宗教は違います。けしてそれを貶めるような事をせず、相手に対して理解しようとする事も大事と思います」


率直に言い


「貴官の名前を聞かせてくれ」


男に言われ


「一ノ瀬優希」


答え

「私はアルデア・イース・ナイル卿だ・・・イチノセユウキと言ったなその名覚えて置くぞ」


ナイル卿と話していると


「隊長、本部からです」


無線手から無線を受け取り


「ハイ、一ノ瀬二尉です。ハイ・・・・・状況? 敵勢力集団に対し警告を行いましたが、それに従わず武力行動に出ようとしたためこれを攻撃、大ダメージを与え撃退しました。」


報告し


「それと敵捕虜の人道的な観点から受け入れと治療を具申します高崎二佐」


俺は言い


「了解した一ノ瀬二尉、回収用のチームを回す待機せよ」


無線から聞こえ


「了解、待機します。」


俺は無線を返し空を見上げ


「{・・・・・・・・はぁーーぁ・・・復帰そうそうこういう事になるとはな・・・・・・}」


心の中で呟いた。

次回~追求~を予定しています。

皆さんお久しぶりです。戦闘シーンが薄くなってしまい申し訳ありません。そのへんはおいおい頑張っていきたいと思います。どうぞこれからもよろしくお願いします。

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