第一話 受け継がれた絆 パート4
『捜査は依然として、難航しております。警察側と魔法協会側とでは、本件唯一の物証に関する、所有権のトラブルが尚も続いています』
TVの声を聞きながら、私は窓の外の空を見上げる。
私は一体、なにをしているのだろう……。
今、テレビで特番が組まれている。
たぶん、私が殺したのだろう、その人の事を徹底的に調べ上げて放送していた。
また少し、自分が悪いのだろうと感じた。
その途端、――
ズブリ
と、生々しい音をたてて、身体の中で何かが動いた。
「……苦しい、……なぁ……」
恐らく、あの時に貰ったカードが、私の中で動き回っているのだろう。
正直、辛い……。
結局、気がついたら、私は何時ものアパートの一室にいて、ベッドに横になっていた。
何が起きたのか、解らない。
限りなく現実に近い事としてあげられるのは、きっと私があの人の事を殺した事。
私の事を本当の娘のように思いやってくれていた、あの人の事を、私は殺してしまったのだろう。
ズブリ
と、再び生々しい音が、私の中から聞こえる。
まだ動き回っている。
嫌だ……。手に入れた力にさえ、私は嫌われるのか……。
私は幸せになりたいだけなのに……。
世界全ての人に好かれたいと思う程、思いあがってはいない。
一人でもいい。
誰でもいい。
私に生きていていいと言ってくれる
……あの子に、会いたい……。
唯一、私に手を差し伸べてくれた、私の、たった一人の王子様に……。




