あなたが欲しいもの
ジャンルは文学にしましたが、エッセイ的要素が強い短い文章です。
多くの人が共感などしてくれたら嬉しいです。
あなたが今、欲しいものはなんですか?
ゲームだったり、恋人だったり色々なものがあるでしょう。
誰にも負けない力が欲しい。
人とは違う力が欲しい。
それは頭脳や才能のことを指しています。
しかし、人は大切なことを忘れています。
言い方は悪いでしょう。
そんな安いものがあなたの本当に欲しいものでしょうか。
ゲーム?たった数万円があなたの欲しいもの?
恋人?そんなものはいつでもできるでしょう。
できないと言うならば、あなたは恋人が本当に欲しいと思っていない証拠です。
欲しいと思う人はできないなんて言いませんから。
なんとしてでも作ってやるという気持ちが周りにも伝わりますから。
誰にも負けない力?
あなたはいつ誰かに負けましたか?
負けと決めるのは他の誰でもない自分なのでは?
例え、試合に負けたとしても地べたに這いつくばったままならあなたは試合相手に負けたのではありません。
あなた自身に負けたんです。
地べたから立ち上がろうと頑張って努力したものが試合相手に今度こそ勝てるのでありませんか?
人とは違う力が欲しい?
あなたはあなた自身を否定していますね。
あなたにはあなたにしかない力があるのにそれに見向きもしようとせず、他の羨ましい力を持つ人ばかり気になっている。
自分に自信がないのでしょうか。
あなたの力はあなたが信じて初めて発揮できる力です。
あなたの力を信じれるのはあなたしかいません。
あなたが信じてやらなくてどうするんですか?
唯一の味方であるあなたが信じてやらなくて誰が信じますか?
人は自分に自信を持てば手に入るようなものばかりを他人に委ね、ただ傍観している。
だから、私はそんな安いものと表現しました。
もっと高いものを人は忘れている。
当たり前に手に入るようなものだと勘違いしているもの。
それは、親との絆。
親はあなたの唯一の肉親です。
あなたは今まで、親をぞんざいにしてきたでしょう。
かくいう私も親をぞんざいにしてきました。
しかし、人は失ってから気づくんです。
親からもらった愛情や感情、記憶を。
失ってから後悔しても遅いのに気づいてからでは遅いというのに。
私は今、片親しかいませんが、自分のせいで失くしそうになっています。
親を失うことがどれだけ辛いか苦しいかまだわかっていません。
すでに1人失くしていてもまだ私は親を失くすことがわかっていない。
だから、私はまた失くしそうになっているのだと思います。
頭では理解していても感情ではわかっていない。
なせなら、親をぞんざいにしてきたからだと思います。
この世で一番嫌いな存在が消えることが逆に安心しています。
私が皆さんにこんなことを言える立場ではないことはわかっていますが、どうか、私と同じ道を歩まないで欲しい。
同じ道を歩んでいるものは道から逸れて良い道へ歩いて欲しい。
親が死んでしまうことに辛いと苦しいと感じれる人になって欲しい。
子供を持つ人にも言えることです。
自分の血と肉を分けた自分の子供を簡単に捨てないで欲しい。
子供はその世界にたった1人しかいないんです。
他にはいないオリジナルのあなたの子供です。
私が欲しいものは「今」。
大切な人と過ごせる今という時間が欲しい。
今を逃したら私は死ぬ時後悔すると思います。
人間の寿命は約80年。長いようで短い時間。
私はあと少しで20歳になり、残り60年ぐらい。
親は残り30年ぐらい。
私が50歳ぐらいになれば大切な人はもういないでしょう。
考えれば短い時間です。
改めて聞きましょう。
あなたが欲しいものはなんですか?
あなたが欲しいものは見つかりましたか?
どんなに努力しても勝てない相手はいると思います。
しかし、こう考えると楽です。
同じ人間だから私はあの人と同じところに立てる。
努力は大切ですから。
でも、それは欲しいものではないと思います。
欲しいものではなく、掴み取るもの。