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プロローグ

覚えているのは突如きた打撃。痛み。後は、近くでギャー。ギャーと喚く人の声だった。

何で視界がボヤけているのか?何で体がこんなにも熱いのか?分からなかった。

痛い。熱い。煩い。眠い。そんな感情が俺に流れる。だから目を閉じた。面倒臭かったから。本能に従うがままに目を閉じた。

そしたら聞こえていた人のざわめきも。感じていた痛みも熱さも無くなっていた。

それと自身の体重も感じなくなっていた。

自分の体が下にある。そんな重大な事態に何故か俺は客観的であった。


そんな光景を浮遊しながらボーッと眺めていると体が何かに吸引される。

俺は抗う暇もなく吸い込まれていた。どこに行くのか?自分は何にあったのか?分からない事が多すぎた。 それでも一つだけ確信していた事があった。俺は死んだのだ。原因はまだ思考が回復していないから思い出せれないが俺は死んだ。

なら、今。俺の身体。もとい魂は天界にでも逝っているのだろうか?そんな所が本当にあったとは驚い…


ズポッ。


「最後の一人、回収成功です!早く帰ろっと。」

電信柱の頂上に立つその少女は満足気に微笑むと掃除機みたいな羽の生えた物体に手をかざした。

ポワッ。といった仄かな灯りが少女の手に光る。するとその掃除機は小さく小石程度の大きさで少女の手に落とされた。

少女はその掃除機を懐に仕舞うと背後に生えた大きな翼を広げ飛び去ったのだった。



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