5話『殺異性』
『最後の命令です』
その言葉を聞いたとき、全員の顔がほっと安堵に包まれた。
が、その安堵は恐怖へと代わった。
『現在、生き残っている人間へ。異性を一人殺せ』
あぁ、、。やっと、終わると思っていたのに、、、。
たった、数時間で俺は人殺しになり、大切な人を失い、クラスメイトたちを失い、そして性格まで変わってしまった。
そんな、ゲームが終わりを迎えたと思ったのに、、、。
なんで。なぜそうまでして俺たちに殺しあいをさせたいんだよ。
「ざけんな!!!んなことできるわけねぇだろ!!どっかの野郎みたいに簡単に人なんか殺せるわけねぇだろうが!!!」
「そうよ!!そんなの嫌よ!」
当たり前だ。俺も簡単に殺せた自分が怖いよ、、、。
『逆らうのなら死を与える。簡単に説明すると、残り36名。男22人。女14人で殺しあえ。異性を殺せなかった人間は殺害する』
な、それじゃあ。まさかー!!
「最高でも14人しか生き残れないじゃねえか!!!」
『はい、そうですよ』と。レランは簡単にいい放った。
怖い。今まで以上に怖い。自分が人殺しになったこともだが。要するにこの中のうち14人は人殺しになってしまう、、、。
その、事実が怖い。
『タイムリミットは30分。どんなてを使っても構いません。殺してください。それではスタートです』
椅子から全員が解放された
「おい!!そんなかんたーー!?」
パタンと。緑川熊は倒れた。
血を飛び散らせながら。
「は、、ははは。ごめんね。怖いからさ死ぬのだけは」
右手にハサミを持った?菊地由来が震えながら言った。
『菊地由来。合格』
「あ、ははは!!やった!!これで死ななくてすむ!!!」
おい、、、こんなことがあと、13回ぐらい続くのか!?
「おいまて!!やめろ!!花瓶をおけ!!」「なんでお前、ライターもってんだよ!!やめろ!!」「いやぁぁぁぁぁ!!!」「どけ!!!くそぉぉ!!」
2-5は完全に壊れた。
圧倒的恐怖と、完全なる支配。この二つが呼び起こすのはーー。命の奪い合い。
結局、嘘つき探しなんて。それこそ、嘘だった。
もうこれは、弱いものいじめのなんでもない。
「しねこら!!」「邪魔だブス!!」「やめて!!さわんな!!」「怖い怖い怖い怖い、、、」
くそ!くそ!!なにもできねぇじゃねえか!!
『吉野定治。合格』
「やぁぁぁあーー!!!!」
「ざけんなー!!!」
あ、、、あぁぁぁ。
気づけば、、、、、俺は。
『合格者の発表です。菊地由来。吉野定治。冬月間城。八女静。櫻井夏蓮。田中倖田。梶佐久真。遠江沙羅。糸島弘輝。園田大希。幅代さなえ(はばしろさなえ)。三富竜。』
、、、あ。
『文月祐哉。』
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!
また、、、やってしまった。。。間違いをおかした。気づかぬうちに?気づいてた?
うん。気づいてた。
俺は、、、、【不気味だ】。
けど、、、それよりも。。。
『秋山夕美。』
彼女の名前を聞いて、、、。俺は意識が無くなった。