3話 『嘘vs真』
『文月祐哉くん』
俺の名前がついに呼ばれてしまった。しかも、命令されるときに。
このときばかりは自分の運の悪さを恨んだ。
「あ、あぁ。祐哉終わったな」「文月くん、、、」
などと全員は俺が死ぬことを前提にしているなか、彼女はこういった。
「大丈夫。信じてる」と。特に関わりもない少女に言われた。
その少女の名前は秋山夕美。人を信じて疑わないという少女は俺が生き残ることを信じたのだ。
まるで、死んだ二人は信じていなかったように。
けれどそれは多分違うはずだろう。秋山はすべてを信じる。らしい。
そんな、少女が俺のことを信じても何らおかしくない。
『これから、言う命令は絶対に行ってください。』「、、、」
そして、このゲームの本当の恐怖はこの命令から始まった。
『三好雄大または、南奏を自らの手で殺害しろ』
『!!!?』「な!?まて、それはないだろ!!!」
『黙って君は命令に従え。でないと君を殺す』
「おいまてよ!!そんなの、今すぐになんて無理だぞ!」
『制限時間は5分。殺せなかった場合、君は死んでもらいます』
5分!?まてまてまて。雄大は中学からの親友で、奏はおれの、、、。
「ねぇ、、 、祐くん。私、、、」と奏が椅子からたてないまま近づいてきた。
「、、、俺はどうしようもない。でも俺はできるだけ奏を自ら殺めたくない。」
けど、「祐哉、、、!俺たち友達だろうが!!」
友達の祐哉も捨てられない。だからといっておれも死にたくはない。
『残り4分です。』
どうすればいいんだ。こういうとき姉ちゃんならどうするんだろうか。なんてーーー!?
昔、姉ちゃんと父さんは同じことを言っていた。「大切な人を身近に置きなさい」と。
『残り3分』
大切な人、、、。「祐くん!私、死にたくないよ!!「祐哉!!奏は手前の彼女だろうがなぁ!そいつは浮気していたぞ!」
!?「それは本当か」「違うわ!そんなことしてない!」「いや、俺は昨日みた。他のクラスのやつと一緒にいたのを。」
「、、、私はそんなことしてない!!私を信じて!」「俺は嘘をつかない!!」
『残り2分』
「黙ってろ!!」「「!? 」」
やっぱり、人間はクズだ。自分を助けてもらうために他のものを蹴落とす。
ならこたえは一つしかねぇか。
俺は、もう震えているのが止まっていた。そして、
「椅子から俺を立たせろ。じゃないと、殺せない。
『了解』
ピーという音とともに椅子からおれは解放された。
そしてすぐさまに後ろの席の田中海斗が掛けていためがねを手に取り。それを割った。
すると、割れた部分(レンズ部分)は鋭くなった。
それを。。。
雄大の首を切った。
「え?」血飛沫が俺の服にかかる。
『うわぁぁ!!!』「うぉぇ」「やりやがった!!」「キャァァァ!!」
2年5組は確実に恐怖に飲み込まれた。
そして、次におれは隣にいた奏の頭を撫でた。
「祐くん信じてたよ」「当たり前だろ。俺がお前を殺すわけー」
俺は、ニヤリと笑い。
『ないと思うな』
シュッと。雄大を殺害したように、奏にも同じやり方で殺した。
「な、、、んで?」
「ごめん。嘘つきは嫌いだから」
ほんとうはそれ以外にも理由はあったが。それが中心だった。
『、、、二人殺したのは君の意思ですね?』「うん。そうだよ。俺は、悪いことをしたんだ」
俺は、ある意味吹っ切れていた。
俺は、この日はじめて人を殺した。命令だから仕方なくではない。自分の意思で、殺意をもって彼等を殺めたのだ。
そして、ここから。人殺しの俺ですら引く出来事がおきた。
『次の質問です。秋山夕美さん』
「は、はい!!」
疑わずに人を信じるだけ信じる彼女が初めてゲームに参加する。
えーっと今回は短めでしたがどうでしょうか?
ランキング一位という記録はいつのまにか消え去りましたが。
なんと、ランキングのなかに私のかいた本が二つ載っていました(笑)
ありがとうございまーす!!