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死んだら猫った!  作者: 青藍蒼
麗し令嬢に飼われよう
3/48

00.スローモーション

初投稿。重要なのはどこまで、はっちゃけれるかだと思ってる。






スロー再生したように世界がゆっくりと流れていた。

目に見えているものや耳に聞こえる音、何一つとして現実味というものはなかった。


水縁(みずへり)想良(そら)はこんなことが現実にあるのだなと、思うよりも先に弟の体を思いっきり突き飛ばす。

有らん限りの力で突き飛ばしたので、弟は望んだとおり反対車線に居た。口の端が思わず上がるが、安堵する間もなく、激しい衝撃が体に襲いかかってきた。




一瞬の激痛と浮遊感、視界の片隅に向日葵色の傘が見えた。




「来世は猫になる。しかも金持ちの猫。ゴロゴロして一生過ごすから」と、友人たちに言ってからまだ一時間も経っていない。

馬鹿なことを言ったものだ。死んだら終わりだ。本当に馬鹿なことを言った。



(誰だって死んだら終わりなのに……)



頬を雨が叩いているはずなのに、音もしなければ感覚もない。

痛いと思わなければおかしいはずなのに、何も感じない。






(十七で死ぬとか……)


小さく嗤って、想良は目を閉じた。



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