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積読美術館

作者: 小波
掲載日:2026/09/17




なんでこんなに並ぶの?

う〜ん。

私の彼氏は返事が遅い。

昨日、積読美術館だって。行きたいなと連絡きてた。

積読が作品になるの?

う〜ん。

ピカソの積読みてみたいかなあ?

私の予想ではアーティストは部屋汚い。

う〜ん。

この彼氏がほんとに欲しい返事が来るまでがすごい長いよな。

つんどかれた本もね、すぐ読んでくれる人の手に乗せられたかったよね。

ねえ、いつ読んでくれんの?

いつまでここで待ってないといけないん?

彼氏、そろそろ喋りなよ。

後も前もなんだか重ったそうな髪型の人が多かった。

我慢強い。待てる、待てる人が来たんだ。積読に似合うそんな人達が。

読むか、捨てるか、売るか、あげるか。

そんなことを頭を駆け巡る部屋の綺麗な人はここには、たぶんいないんだ!

なんで私これ見に来たんだろ‥

ピカソは、モテるのに忙しくて部屋の端っこなんで見てないんだろう。

それをいま、私たちは見せられるのか。

持て余して思い巡らす私を彼は興味深げに見つめている。

さっぱりだ。

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