続いてほしいマンガ「島ロック」を語る(放課後ていぼう日誌が好きな人はおすすめ?)
少年ジャンププラスで連載している「島ロック」に対する個人的なエッセイです。
少年ジャンププラスで、「ふつうの軽音部」では厘ちゃんが暗躍したり男子グループはプロを目指す感じになっていたり、「ふつう」の感覚がよくわからなくなっているところ、
「ロック」をタイトルにしている「島ロック」では平和な生活が描かれている。なんだか不思議だ。
そんな漫画のタイトルの話はさておき、目立たないけど好きなマンガを語りたくなったので、「島ロック」を紹介させていただきたい。
まず、「島ロック」の概要としては、高校生になって離島の高校に入学した小津くんという男の子が、3人しかいない同級生と友達になりながら、家では同級生に秘密でDTM(パソコンを使用した音楽作成)を始めたりする話となっている。
ロックという文言が漫画のタイトルになっているが、一般的なイメージとして思い浮かぶロックな要素はあまりなく、どちらかというと主人公の小津くんが島での生活に戸惑いながらも、ゆるい感じで生活を送っている作品だ。(1巻が7月に出たばかりなので、今後どういうストーリーになっていくのかはわからないが。)
この作品が合いそうな人は、日常的な話が好きな人だろうか。私の感覚としては、放課後ていぼう日誌という作品が比較的近いと考えている。
ていぼう日誌は女の子が主人公で、住んでいるのも離島ではなく九州の熊本県だが、日常生活を描いているところや、海との距離が近い感じが似ている雰囲気を感じる。(ちなみに島ロックの離島のモデルは九州の宇久島らしいので、地理的にも実際近い。)
両作品ともにバトルやすごいギャグをするわけではないが、なんだかおもしろい、というか読みやすい気がする。
これは絵が見やすいのと、変に捻ったようなセリフがない事が読みやすい要因なのかもしれない。
さて、そんな島ロックなのだが、おもしろいことに1巻では主人公が人前で楽器を弾かなかったりする。
「ぼっち・ざ・ろっく!」のぼっちちゃんですら、1巻で段ボールを被りながらも人前で楽器を弾いていたのに対して、「島ロック」の小津くんは1巻を通して楽器を人前で弾かないのだ。これはなかなか珍しい作品だと感じる。
(ちなみに、1巻以降の話では同級生と一緒にベースを弾いているので安心してほしい。)
これは、小津くんが少し卑屈な性格だったり目立つことが苦手だったりするためなのだが、ここで少し主要な登場人物の紹介をさせていただきたい。
まず、主人公の小津隼人くんは中学生の頃にバンドを組んでいたものの、あまり良い友人関係を築くことができず、バンドを辞めた後は1人で音楽活動を続けようとしている男の子である。
そして、母親との間で公立高校に受かったらDTMの機材を買ってもらえるという約束をし、定数割れの公立高校を狙い撃ちして見事合格したところ、その高校が離島だったというわけである。
もともとバンド活動以外でも学校生活に窮屈さを感じていたことから、人間関係に怯え気味の男の子なのだが、離島の同級生たちと過ごす中で少し勇気を出せるようになるなど、これからの成長が楽しみな男の子である。
家ではDTMに挑戦しているが、バンドを組んでいたときに引いていたのはベース。
とくに気になるのは、今のところ小津くんの音楽の腕前が客観的に評価された事がないため、小津くんの腕前が凄いのか、普通くらいなのか分からないという事だ。
DTMをやり始めているので、話が進んだらネットに音楽を投稿したりしていくのかもしれないが、小津くんの音楽が他の人に披露されるときの場面が気になって仕方がないところである。
次に、離島で同級生になる3人のうちの1人、女の子の藤堂みなぎ(とうどう みなぎ)ちゃんだが、元気で笑顔のかわいい女の子である。
同級生の江本ユキと2人でバンドを組んでいる。
高橋一生が好きで、最近ギターの練習を始めたが、ギターではなく、スチールギター(ギターを平らな台に乗せたような楽器らしい)は弾けるらしく、スチールギターを弾きながらボーカルもしている。
小津くんとのバンド活動はどうなっていくのか、今のところ描写がないが恋が芽生えたりするのか、いずれにしても元気に過ごしていってほしいキャラである。
次に、江本ユキ(えもと ゆき)ちゃん。こちらも女の子で、みなぎちゃんとバンドを組んでいる。担当はドラム。
みなぎちゃんや他の人とも仲が良いわけだが、今はまだ深い部分はわからない。どことなく島外に興味がありそうな描写がある気がするものの、話が進んでどうなるのか気になるところである。
最後に、同級生で唯一の男の子である、木宮太郎くんである。
野球が好きだが、離島のため野球部がないのが少しかわいそうな男の子だ。同じ男の子ということもあり、小津くんをキャッチボールに誘ったり家に誘ったりいい子である。
同級生の中では唯一、音楽活動をしていない。せっかくなので音楽活動に目覚めてほしい気持ちもあるが、家庭の状況などで気苦労をしていそうな描写もあるので、幸せに生きてほしいところである。
小津くんと同級生の紹介はこんなところだろうか。
中学生の時のバンドがトラウマで一人で音楽をやろうとしていた小津くんが、島での暮らしを経て少し活発になり、みなぎちゃんとユキちゃんのバンドを見て再びバンド活動を始めていく。
そこには大作映画のクライマックスシーンのような感動する描写はない。しかしながら、怯えながらも前に進もうとする小津くんの姿勢は、間違いなく応援したくなるものだ。
まだまだ物語は始まったばかりであり、今後小津くんや同級生達がどうなっていくのか、ぜひとも追っていきたいところである。
そんなわけで、「島ロック」の紹介でした。
魅力を伝えられた気がまったくしませんが、良い作品なので読んでみてください。




