初編1話 シルトルクア
目が覚めた。
俺は何があったんだっけ。記憶があまりない。
そしてここは何処なんだ。、、
スマホを出そうとする。スマホがない。俺がいつもスマホを入れてるポケットもない。
目を開ける。そこに見えたのは見覚えの無い天井。手を見てみると小さく柔らかい。どうやら俺は、転生していたらい。俺は死んだのか。でも何故、。。。
あれ。どうして親がここにいないのだろう。普通だったら生まれた瞬間に俺の意識はあるはずだ。だったら親の顔も知ってるはず。最初の頃の記憶が無い。
まあそれはいいことにしよう。
やはり暇すぎる。親がいなく、することも何も無い。
今はもうどのくらい時間が経ったのだろうか。
眠気が。
起きると最初に目覚めた時との光景が変わった。
親らしき人がいたのだ。年齢は20代前半の夫婦と言った感じだ。父親の方はがたいが良く肩幅が広い。
頼もしそうだ。母親の方は、、。 かなりなお顔の持ち主で。単刀直入に言うと。とても可愛い。母親とは思えないようだ。
「レグルス。シルアの目が覚めたわ」
「本当か!最初は泣かなかったから驚いたよ」
母はシノン。父はレグルスだ。
俺は赤ん坊として日々を過ごしていた。
日本のおかゆようなものを食べて、みるくを吸い。
歩いてみる。
1歳くらいの時から歩いていたから、親はかなり驚いている。
俺には兄と姉がいる。
兄は4個上でユウクリドル。
姉は2個上のルナ。
兄は剣術。姉は魔術をしていたのだ。
「はっ」
「おらっ」
「なかなか強くなったんじゃないか?」
「そうかな」
庭ではいつも父さんと兄さんが特訓をしている。
兄さんは頑張り屋さんだ。
その近くでは
俺と母さんで姉さんの魔術を見ている。
「枝を折るのは簡単ね」
地面に落ちてる枝を魔力で吸い上げ圧迫させる。という魔術らしい。よくはわからないけど。僕と年齢が近いのにすごい。
俺は今は4歳になった。この世界で4年も過ごしている。
兄と姉が剣術や魔術をしているとわかったと共に。
俺は外に出る機会があったのだ。
母と手を繋ぎ広い庭をまわってみる。
この世界はそう。魔術は剣術そして、魔物がいる。
魔物。たとえば馬が空を飛んでいたり。。。
そしてなにより、中世のヨーロッパぽかった。
俺が住んでいる所は都市に近い田舎の村。
物資も沢山あるし、大きい商店などにアクセスしやすい。
母が隣の都市。ラクスに行ってきて、姉の為にと魔術の本?を買ってきた。こっそり夜に読んでみることにしよう。