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11話 意味をくれてありがとう

地下からでも聞こえるほど、あちらこちらから叫び声がしていた。

次第に爆発音が近くなり、俺は怖くなり部屋の隅で怯えることしかできなかった。


「ごめんねダンテ、待たせちゃったね。」


顔を上げるとベットで横たわっているはずの姉さんが、肩で息をして牢屋の格子にもたれかかっていた。


「お待ちください。ノア様、危険です。」


後から警備の騎士が姉さんを追ってきた。


「弟をおいて避難することはできません。さぁ行きましょう。」


そういうと姉さんは牢を開けて助けてくれた。

兄さんの部屋から鍵を取り、全速力で地下まで走って来てくれたそうだ。


「ダンテ様、ノア様、もうここはもちません。早く脱出を!」


こうして俺たちは出口を目指した。

しかし、兄さんに殴られた俺は骨が折れていたようでうまく歩けなかった。

そんな俺を姉さんは支えて歩かせてくれた。


「もしかすると敵が侵入しているかもしれません。周囲を警戒してお進みください。」


「ありがとう。あなたも自分の身を第一に生き、、、」


「危ない!」


近くで爆発が起こり、天井が落ちてきた。

突然のことで何が起きたかわからなかったが、俺は姉さんに突き飛ばされ、がれきから逃れた。


「姉さん!」


俺をかばい姉さんはがれきの下敷きになってしまった。


「待ってて姉さん今助けるから。」


「もう駄目。あなたたちだけでも逃げて。」


「いやだよ。姉さん。一緒にいたいよ。」


「大丈夫。いつでもあなたたちのことを見守っているから。私はベットの上で一生を終えるて何もできない人生だと思っていた。最後に私の人生に意味をくれてありがとう。」


その言葉の後、姉さんは動かなくなった。


「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


俺は騎士に担がれ離れたが、ずっと叫ぶことしかできなかった。


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