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女子高生終わりました。  作者: お箸
3/3

第3話 不審者発見!

しばらくして、私たちはステータスを見せ合いながら、自らの身体的変化と現在置かれている状況を理解していった。


「つまり、私たちには魔力という体力的なものがあって、それは魔法を使うことで消費されるっていうこと?」

「そういうことだね、いま私たちが使える魔法は、この固有魔法って奴だけみたい」

「よしっ!使ってみよう!」


 一瞬突然爆発する可能性がよぎったが物は試しって言うしやってみないと分からないこともあるか


「で、どうやって使うの?」

「いやわかって無かったんかい!」


 間抜けな顔してそう言う奈緒に対し突然漫才のようなツッコミが飛ぶ


「あ、やべ」


 何もない空間からの声にみんな困惑していたが、少し経つと奈緒がニヤリと笑う


「不審者捕まえたリー!!」


 奈緒が何もない空間をつかむようにすると、そこから女の人が現れた


「きゃあ!」


 ドスンとその女性がしりもちをついて倒れこむ。


「ご、ごめんね、別に盗み聞きするつもりはなかったんだけど、これが仕事だから…」

「悪いな君たち、いまここに人がいること自体異常なんだよ」


 声が聞こえ、女性が倒れこむことでその後ろに小さな人影があることに気づく。 ん?人…影?


「しゃ、しゃべる猫だ!!」


 私は思わず叫んでしまった。だって猫が立ってしゃべっているんだもの!


「ハッハッハッ!新鮮な反応だ。俺の名前はナク。こいつの名前はサクラ。君たちに少し聞きたいことがある。」


 なるほど、やっぱりここは完全に異世界のようだ。平然とネコが話している。しかも意外と気のいいおっさん感がする。


「ねぇねぇ。」


 奈緒がひそひそ声で私たちのほうへ駆け寄ってくる。


「あれってボケかな」

「ん?何が?」

「あ!猫だけに名前は無くってとこだよね。」


 え!ナクってなまえじゃなくて無いって意味だったの!?


「アハハ!あんたたち面白いね。ナクってのは名前だよ。」


 先ほど倒れたサクラという女性が立ち上がりながら言う。


「なーんだ、つまんないのー」

「奈緒ちゃんそういうことは言っちゃだめだよ、失礼でしょ。」


 未来が奈緒を注意している間に目の前の二人が何かを決めたかのようにこちらを向いた


「よし、一度君たちを町まで案内しよう。ここは危険だからな。」


 ナクさんがそう言いながら歩き始め私たちもついていこうとすると後ろから物音が聞こえた。


「グオオオオ」


「え!」


 後ろに振り向くとそこには先ほどまで普通だった木が怪物のような目と大きな口を持ってこちらに向かってきていた。


「君たち!早くこちらに!」


 私たちは急いでナクさんたちのほうへ向かう

が、後ろの木の化け物は春休みにだらけていた私たちよりも格段と速いスピードで追ってくる。


「危ない!」


 そんな叫び声が聞こえ私たちは死を覚悟した。


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