痩せの大食い
大食い自慢の少年がいた。学生時代、同級生の誰よりも多く、そして早く食べることができた。就職したのち町の大食いイベントに参加したことで、過食の世界に足を踏み入れてしまう。自身が感じる不自然さを、大食いで飲み下していく。食べては出して、来る日も来る日も繰り返すことで脳や臓器にまで、体中いたるところに影響が出てくることになってしまう。一度踏み入れれば、帰り道が存在しない過食世界。大食いチャンプから過食チャンプへと走り続けるしかなくなっていた。
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