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テンプレ+俺の最強  作者: テン
3/4

覚えている。全て。

神に見送られた龍牙は何もない草原に転移された。

見渡す限り草原である。龍牙を中心に半径1km以内には生物の気配は無い。

少し歩を進める。5分程歩いていくと柵で囲まれた土地を見つける。家もない更地である。土地の中央に看板があり、こう書いてあった。

『龍牙みつけたか?もし人違いなら去れ。』

それだけである。読み終えると同時に土となり崩れ去った。

貰った土地(100坪程)の7割に家を創造し内装はある程度生活感のあるようにしておいた。

龍牙はここにいても誰も来ないと思い、家から離れ鷹の目【現在地把握&周囲観察のスキル】を使い、人がいる方へ向かうことにした。

暫く歩いていると前方に明らかに〈勇者です!〉と言わんばかりのパーティ【勇者,僧侶,魔法使い,剣士で構成されている】を発見した。

龍牙は勇者パーティに接触するため、変装【名前通り普段とは違う姿に変装するスキル】を使い声をかける。

「そこの、ちょっといいか?」

勇者達こちらへ向かってくる。

最初に口を開いたのは勇者だった。

「はい、なんですか?」

「ここから最も近い街はないか?俺は商人で、商品はあるが金が無くてな」

勇者は苦笑いを浮かべ、勇者の後方を指差す。

「俺たち『ネレスト王国』の『サヌマ』と言うところから来ました。この道を真っ直ぐ行けば今日中にはつくと思いますよ」

「ありがとう。...そうだ、商品を見ていってはくれないだろうか?もし街に着いても売れなければ意味がない」

龍牙は勇者達の反応を伺う。

そして、魔法使いが口を開く。

「それで、どの様なものを取り扱っているの?」

少し威圧的な口調に聴こえるが気にしない。

「なんでもあります」

そう答える龍牙。魔法使いはその答え方が気に触ったようだ。

「なんでもですって?本当にそうなのでしたら、そうですわね...〈雷帝(らいてい)の首飾り〉なんてものでも売っていただきますか?」

魔法使いは煽る様に聞いてくる。勿論そんなものはお伽噺でしか聞いたことない。在るわけがないものなのだが

「あぁ、2つ程あるがどうする?1つ8000万T(チット)で売ってやるが」

魔法使いはそれを聞いて叫ぶ

「あり得ないですわ!そんなもの存在しませんのよ!それになんですの?そのぼったくり感バリバリの値段は!」

ここで勇者が口を挟む

「なら、俺の鑑定スキル【お馴染みアレ】で本物か見てやるよ。お兄さん、見せてもらっていいですか?」

「あぁ、良いけど買うつもりないなら触るなよ」

龍牙は袋を漁ると高そうな木の箱を取り出し蓋を開ける。そこにはバチバチと音を発てている首飾りのようなものが。

勇者はそれに手をかざし

「〈鑑定〉」

さて、結果は...


名称:雷帝の首飾り

装備効果:雷・電気完全無効,雷属性魔法威力1500%上昇


勇者は目が飛び出そうな顔で

「な、なんじゃこりゃああああ!!」

魔法使いは慌てて聞く

「どうしましたの!?」

「ほ、本物だ。これ、本物だよ!すごい商人さんだったんだ!」

それを聞いた龍牙は

「当たり前だろ。なんで商人の俺が偽物を売るんだ」

魔法使いは頭を急に下げ

「もうじわげありまぜんでじだあああぁぁ!!」

涙と鼻水を垂れ流しながら謝ってくる。

龍牙は面倒だなと思いつつ、商談を進める。

「で、どうするの?買うの?買わないの?それとも、他になにか欲しいものでも?あと、これは街で売れる?」

とんでもない事を言い出す龍牙に剣士は慌てて

「こんなヤバいもの売れるわけないでしょ!

代わりにポーションでも売ってくれよ。3000Tまでなら出せるからさ」

龍牙はそれを聞くと

「そうか、なら50個セットで3000T。どうだ?」

「マジで?いいのかよそんな安く。いくら金に困ってるからってそれは厳しいんじゃ...」

「今必要なものだからな。ポーションなんて時間があれば作れるからな」

「成る程な。買うよポーション」

「あぁ、丁度3000T。じゃ、失礼する」

龍牙はそのまま王国へ歩を進める。

勇者パーティも金さえあれば雷帝の首飾りを買っていたであろうが今はそれより自分達が強くなることを優先するべきだと判断し、歩を進める。


龍牙は勇者が見えなくなったそこから王国まで転移【見たことある場所・人,行ったことある場所へ瞬間移動するスキル】した。

そして少し街を見て回ったが、

「見たことあるぞ。それに覚えてる。全て。この国の全てを。」

まさか、自分が初めての転移先に送られるとは思っていなかった。

「それに壊されていた石像も戻っている...?どうなってるんだ?」

初めての転移先でこの国は魔王によって滅ぼされたはずであった。それから200年後に龍牙が転移してくるのだが、そのときには既に名前なんて覚えているものはおらず、皆洞窟や、平原に集落を作って暮らしていた。その後龍牙はこの世界の住人とはあまり関わらず魔王を倒し、別世界に転移。

もし、この世界が初めの世界なら龍牙が残した小さなツリーハウスの様なものも何処かに残されているはず。

そんな事を考えながら歩いていると、ドンっと誰かにぶつかった。


そこには大きな男が。

「いってえなぁ。小僧、5万Tで許してやるよ。払えないってんなら俺の拳100発で勘弁してやるよ」

面倒なやつに絡まれたなと思い龍牙のとった行動は―――

切り方がわかんね

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