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無題  作者: 雪
2/2

正直もううんざり

目が覚めると同時に聞こえるテレビの音


そのテレビには


「本日のゲストは超売れっ子アイドルのクロアさん!」


「よろしくお願いしま_______」



ブチッとテレビの電源を切り黙々と朝ごはんを作る私



私の名前は真白黒愛マシロクロア


そして別の名を 今をときめく話題沸騰のアイドル“クロア”である。


正直そんな肩書きウンザリだ。


人は私を求めてるんじゃない。


金だ。


金になるなら誰でもいい。寧ろ金にならないものはすぐ切り捨て新しいやつを見つける。


金にならなくなった時点でそいつの人生は終わり。


私もいつ自分の人生が終わるかわからない。


そんな中今という時を過ごしている。


朝ごはんを作り家を出て向かった先は事務所。


「おはようございまーす!」


先程とは違った、仕事向けの声で挨拶をする。


「アラ、クロアおはよう。今日も早いわね」


そうして出迎えたのはマネージャーの美幸。


「なぁんだ、ミユだったのか。違う人だったら大変だったよ全く……」


そう呟くと


「私の前だからってそんな怠そうな顔しないでよ?いつ何があるかわからないもの!クロアは今をときめく話題沸騰人気アイドルなんだから!」


でた、その言葉


私はそう言われるのが嫌いだ。


人気アイドルだからなんだ、話題沸騰?意味がわからない。


私は私。真白黒愛マシロクロアというひとりの人間なのだから。


クロアは私じゃない。私の中にいるもう1人の私。


私とクロアを一緒にしないで。


そう言いたいのに言えないまま今日も仕事が始まる。



「今日のスケジュールは特に無いわ」


「は?」


無い?折角何かあると思ってわざわざ足を運んでやったのに


「なんで今日は何も無いの?何?私アイドル辞めていいの????やったね」


「いや違うから、クロアも休まないといつ潰れるかわかんないから今日と明日でしっかり休養を取ってね」


なるほど、そういうことか。


結局は私が潰れると事務所が困るだけ。


私のことは気にして無いんだな。


まぁ、どっちにしろ休みは嬉しい。


この二日間何をしよう。


そう思っていた矢先の出来事だった。


まさかこんな展開になるなんて思ってもいなかった_______

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