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〜prologue〜
きらきら輝く お星様のような存在。
それが“アイドル”
ステージの上で歌って、踊って、観客を楽しませる。
そう思っていた。
だが、本当は違った。
アイドルは人間に評価される生き物。
評価が低ければ落とされ、評価が高い奴だけが生き残れる。
一生懸命頑張っても意味がない。
必要なのは________
「……さん…………」
誰かの声が聞こえる
「……アさん……!」
私を呼ぶのは誰?
「クロアさん!!!!」
「!!!!はいっ!!!」
「全く、もうすぐ出番なのに何ぼーっとしちゃってるんですか!!!またおこられますよ!!」
と言い私の肩にポンと手を置く女性。彼女は私のマネージャーの矢代美幸
そうか、ここは________
すると私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
もうすぐ出番だと、帽子を被った男に声をかけられた。
「そっか……まだ私……」
そして私の出番を告げられた。
光るある方向に歩いた。
また始まる。
絶望と希望のステージが。