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この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。

ヤンデレはただ愛が深いだけの女の子ですよ?

作者:暇人
今年の3月の中旬。
突然女の子に呼び出された俺は舞い上がって指定された場所に向かった。
すると、そこにいたのは絶世の───が着くほどではないがそこそこ可愛い子がいた。
可愛い子がもじもじしながら俺に告白してくれる。
そんなのオッケーするに決まっていた。


最初の方はほんとにラブラブで、付き合いたてのカップルと言った感じだった。だけど、異変に気が付いたのは10日ほど経ってからだった。

「ねえ智也くん?最近女の子と仲がいいようだけどもしかして浮気とかしてないよね?」
「し、してないよ」

別に誰かとそんなに親しげに話した覚えは無かったが、彼女の言い表せない迫力が俺をビビらせていた。

「ほんとに?なら良かった」

その時はそれで終わった。だが、その3日後。

「ねえ、智也くん。今日楽しそうに花梨ちゃんと話してたよね。あれはなに?」
「え?ああ、あれはただ単に今回のテストの答え合わせだよ」
「ふーん私じゃダメなんだ」
「い、いや別にそういったわけじゃ‥‥」
「そうなの?じゃあ今度からはそうして。
それじゃないと私、嫉妬でおかしくなりそうだから」
「う、うん。わかったよ」

このころからヤンデレの片鱗を見せていた彼女に俺も少しおかしいなとは思ったが、それでもカップルと言うのはそういうものだと思ってしまった。

そして、付き合ってから約2ヶ月が経過した頃。
妹とスーパーの買い出しに行っているところを彼女に目撃された。

「あ、智也くん。なにしてるの?」
「ちょっと親のおつかいに」
「その女はだれ?」

この時点で完全に目の色が消えており、妹を見つめる目線が凍ったものになっていた。

「こいつは俺の妹だよ」
「えー?ほんとに」

定番の言い訳だが今回ばかりはほんとだ。
ここは妹に協力してもらうしかない。

「ほら、皐月挨拶して」
「えーと皐月でーす。あなたはお兄さんのなに?」
「どうも。新城亜矢といいます。私はあなたのお兄さんの彼女(強調)です」
「え?お兄さんに彼女がいるってほんとだったんだ。
皐月はてっきり画面の向こうかと───」
「おい!お前そんな風に俺のこと見ていたのか」
「あっ、ひゅーひゅーひゅー」

下手くそな口笛ではぐらかす妹こいつにはあとで説教でもしてやろうと思っていた時──

「へー二人は仲がいいんだねー。でもさー智也くんの彼女は私だからね」

俺の妹に壁ドンしてそう言う。いや、妹ビビり過ぎて膝が震えてるから。

「おい。亜矢どうしたんだよ。妹となんかあったのか?」
「別に~何でもありませんよ。それじゃあ二人で楽しんでね」

最後は妹に釘を刺すような目線を送り帰っていった。
妹はすっかり言葉を失ってしまい、やっと出た一言が

「お兄さん。あの人とは絶対に結婚しないでね」

だった。いや、それは俺の勝手だろと言いたかったが震える妹を見てそんなこと言えなかった。

そして、翌日。

「なあ亜矢。明日どこか遊びに行かないか?」
「んっ!‥‥‥ごっくん。ほんとですか?行きます!」

お昼御飯の途中だったので少し喉に詰まらせたようだが、デートは了承してもらえた。

翌日は朝早くから待ち合わせた。
機嫌を損ねたお詫びに待ち合わせ時間より早くいって待っておこうと思ったのだが、彼女はすでにいた。

「智也くん!こっちこっち」

そう言って手を振る彼女の姿はやはり可愛くて俺も嬉しくなる。

「ああ、ごめん。待たせたか?」
「ううん!全然だから大丈夫!」

そうか。それならよかった。
俺たちはそれから映画を見たり、観覧車に乗ったりと恋人らしいことをして過ごした。初めての彼女なのだから難しかったが、亜矢の表情には笑顔が浮かんでいたので俺も安心した。

「智也くん。ずーと一緒にいようね」
「ああ」

別れ際にはキスもした。
初めてキスだったが、歯をぶつけたりはしなかったのでよかった。

家に帰るとなぜ遅くなったのかと妹に聞かれ彼女と遊んでいたと答えるとまだ付き合っていたのかと言われた。
どうやらそうとうなトラウマらしい。

「お兄さん頭おかしいよ」
「は?なんでだよ?」

最後にはそこまで言われた。
だけどさ、今日1日亜矢と回った場所はほんとに楽しくて楽しくて仕方がなかったんだ。
別にちょっと嫉妬深いからってどうってことないだろう。
むしろ、愛情の裏返しだ。
だからさ、ヤンデレって言っても結局は愛が深いだけの女の子だよな?

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