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短編集

私は小さな白い猫

作品で書き方が違ったりしますが、それはその作品を書くまえに影響を与えてくれた小説家様の真似だと思います。

私は気がつけばいなくなるようなちっぽけな存在でした。

私に親がいたかどうかはわかりません。

ある雪の日です。私と同じ真っ白な日でした。

私は食べ物ももらえず弱って倒れてしまいました。

もともと体は細く、もう生きる活力も無くなる寸前でした。

私が倒れたのはなんと雪の積もった道路だったのです。

そこへ運良く大型のトラックが滑り込んできます。ああ、死ぬんだな、なんて覚悟までしました。

それでも、迫ってくるトラックに恐怖がなかったわけではありません。

だんだんと大きくなってくるトラックに、私はいままでのことをひっくり返し、まだ生きたい。そう願いました。

それでもトラックはスピードを落としません。だって、こんな雪の日に私に気づく人はいないでしょう。

ああ、本当に死ぬんだな。つまらない人生だったけど、終わってしまうのは悲しいな。

そしてトラックは私の上を通りすぎて行きました。よく考えれば私が倒れていたのは道路の真ん中です。トラックなどあたるはずがなかったのです。

良かったと一安心したあと私は、静かに眠りにつきました。

たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。

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