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GHEEE  作者: 音威子 蛆
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word1

前々から書いていたbl小説。

私は雑食です。

文章能力底辺。


苦手でなければ読んでみてください。


word1




あァ…オイシイ。






もっと、モットタベタイ……。




ぱくりっ 禁断の果樹を食べたーーー。











【geek】




太陽が顔を出し朝を迎える。

共鳴するかのように鳥たちは 、囀りながら空を飛び回る。

ここ麻木街の朝を知らせるのが、鳥たちだ。

そこにこじんまりとした、ちいさな一軒家。 壁にはツタの葉が張り付き、煉瓦は所々色落ちをしている。


部屋には段々と橙色のカーテンの隙間から、陽が入ってくる。

狭くも広くも言えない部屋にいる主は、夢の中。

陽の光がベッドに降り注ぐと、主の暗い蒼色の髪を照らす。

「んっ」

吐息の様に声を洩らし、目をゆっくりと開いた。一匹の鳥がベッドサイド窓を小突く、こんっこんっ リズミカルな音が静寂の部屋に響く。

ぎーくおきろ。ぎーくおきろ。 この鳥は賢く会話をすることができる。姿は小鳥だが、中身は子供並の思考を持っている。

「何だヨー まだ、寝かせてヨー」

布団に潜りながらカタコトの言葉で主【ギーク】は小鳥に反論する。その様子に小鳥は呆れがちなようだ。

二度寝をしようとするギーク。窓をあけ入ってきた小鳥は、小さく鋭いクチバシで頭を突いた。


「いっ、てェーーーーー」
















magunifwisento}♞


……全く、困ったものだな…。




麻木街の中心に建ててある高層ビル。

1つ部屋のオフィスには、重い、とても重い程空気が漂う。


「欲に素直な事も良くは無いな」

革製の椅子に鎮座する、男の発する言葉は威圧が混じる。怒りか、哀しさか、はたまた同情のようだった。

問いただされている青年は、この上なく怯えていた。

床に膝をつき俯き歯がガチガチと鳴り、汗が額や頬を覆っていた。

「っ……あ、主っ……申し訳ありません…!」

震える掠れた声で目の前にいる主 マグニフィセント に許しを乞う。

彼が許しを乞う程のことをした原因は、人を襲ってしまったことだ。

金目的ではない、純粋な本能と欲でやってしまったこと。


人の血肉を彼は食らおうとした。普通の人間ならありえない。


彼は、彼等は……


「一族の掟を破ったことは、反省しているか」

赤いとても長く綺麗な髪が青年の視界に揺れる。その言葉に顔を上げ主を見上げ、口元を吊り上げた。白い犬歯がうっすらと見える。


「手を出せ」

青年に手が差し出された。右手を、ゆっくりと差し出された手に乗せ、愛おしそうなそんな目が青年を映し出す。青年の右手の動脈に口を近づけ、歯をちらつかせた。


「……っ」

来るであろう痛みに青年は思わず目を閉じた。

がぶりっ。


ひと噛みした動脈からは、血が伝う。青年は嗚咽を抑え痛みに耐える。その様子を、血の味を堪能している主の目はギラギラと光っていた。

ぐちゅっと、音をさせて口を離し。

口元を、マグニは紅い舌で舐める。

「お前は、私と血の誓約を交わした。お前は私のモノだ。分かったか。」


膝に寄りかかる、青年の頭を撫でながら。問う。

「…はい」

うろ覚えな声で返事をした。









青年がいなくなり、マグニフィセントは椅子から立ち上がる。椅子が軋む音を立て、硝子越しに外を見つめた。

目はある一点を凝視し、動くことはない。……会いに行きたい。

思うのと同時に足は部屋のドアに向かっていた。早足に、止まりなどせず 淡々と足は歩く。



word2に続く



読んでくださって有難うございます。



word2は夏休み中には投稿したい。なつやすみ

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