いそうでいないリーダー
20代の頃から、リーダーを任されることが多い職場でした。
まだ下っ端の頃、仕事を始めて3年目、社長は常に不在、自分より上の上司は独立開業で退職。ということで、何とか仕事が出来るようになってきたくらいの自分が、25人ほどのスタッフの長を任され、沢山の失敗を繰り返しながらリーダー職をやってきました。
その後、5人ほどの小チームや相棒と二人だけの小さなペアで仕事をしましたが、思えばずっと誰かを率いる役目ばかりをやってきたと実感したのは最近のこと。自分ではあまり意識していなかったのですが、今の仕事をすることになってから実感することになったのです。いや、思い知らされました。
リーダーシップのある人がこんなにいないのかということを…。
経営トップや、部長、課長などなど、それぞれの部署に、それぞれのリーダーがいるものですが、確かにその部署の長という肩書の人はいるものの、肩書きがあるばかりで、リーダーシップを感じることが本当に少ないことに驚かされました。
そう言う自分自身、大して立派なリーダーでもなんでもなかったのですが、今の職場や他の職場においても、リーダーと呼べるような役割の人がいないことは感じられます。大なり小なりリーダーをやったことがある人なら、ある組織の人数とそこにいる人の資質が少しでも分かれば、どのくらいの仕事が出来るかどうかは何となくわかるはず。その集団に対して、現実に行っている仕事があまりうまくないのであれば、組織としてのパフォーマンスが発揮できていないということではないかと思います。
リーダーもいなければ、そこに従うフォロワーもいない…。
ちょっとリーダー経験のある僕から見ると、
「もったいない!」
という気持ちが凄く強く感じられるのです。
もっと大きな仕事も、もっと多くの喜びも、もっとたくさんのお金も、もっと強いやりがいも、もっと気高い自信も、もっと大切な出会いも得られる資質があるのにもかかわらず、それをだれ一人として認識していなかったり、認識していても自分から他の人を動かす行動に出る人がいないのです。
僕の周りには、沢山の多彩なリーダーたちがおり、その人達を助け助けられ、出会うだけで勇気が湧いてきて、燃え上がるようなやる気と、なぜかわからない楽しい気分に満ち溢れていました。
それに比べると、今の状況、そして周囲の状況をみても、そんなリーダーらしき人が見当たりません。
ちゃんとリーダーシップを学んだことはあまりないので、えらいことは言えませんが、僕の思うリーダーシップというものを実際に現場の責任者に教えつつ、愚痴めいたお話を綴っていこうかなと思っています。