表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
腐ったお姉ちゃん、【ヤンデレBLゲームの世界】で本気を出すことにした!  作者: 月白ヤトヒコ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/159

これからは思う存分おちゃらけ発言ができるぜ☆ウェーイ♪

 誤字直しました。ありがとうございました。


「ふふっ、驚かせてしまったでしょうか? ライカ兄上」


 猫を被り直してにこりと微笑むと、


「え? あ、れ? 見間違い?」


 ぱちぱちと瞬いて首を捻るライカ。


「いや、見間違いじゃないぞ。ライカ兄上」

「は? え? ……見間違いじゃ、ない?」

「ああ。ネロはテンション上がると、ああやってよく高笑いする奴なんだ」

「ええっ? そうなの?」

「その……あまり自覚はないのですが、そうみたいです」


 と、恥ずかしげな顔をして言っておこう。


「や、嘘吐くな」


 いやん、蒼の呆れたような視線が刺さるわ。


「へ? 嘘?」

「ああ。ネロは……なんというかこう、実はかなりふざけた奴なんだ」

「? そんなところ、見たことないよ?」

「ま、いつもは猫被ってるからな。一応言っておくが、本性出すなら早いうちがいいぞ? その方がきっと、傷は浅い」

「しょうがないなぁ。YES! ライカ兄上とアストレイヤ様には黙っておりましたが。実はわたくし、かなりおちゃらけた奴なのであります!」


 キリッとした顔を作って主張してみる。


「え? え~っと? おちゃらけ? ネロは、天才って言われてるんじゃないの?」

「天才っつーか、頭良いことはいいが。どっちかというと馬鹿と紙一重というか、確実に変人の部類だぞ?」


 (『あと、腐ってるし』)


「いやん、照れちゃう♡」

「え? ええっ!? なんかこう、神経がか細くて気にしぃだとか、気難しいとか寂しがり屋なんじゃないのっ!?」


 おお、多分それ、茜だった頃の記憶(あたし)を思い出す前のネロたん……もしくは、将来のメンヘラになったネロたんな感じだわ。


 ライカの言葉に、残念そうな顔をした蒼がゆるゆると首を振る。


「いや、兄上。コイツはそんな繊細さとは無縁で、図太くてかなりふざけた奴なんだ」

「えへ♡クソ……じゃなくて、ウザい母から離れられたので、これからは思う存分おちゃらけ発言ができるぜ☆ウェーイ♪」

「ネロとネリーのイメージっ!?」


 なにやらショックを受けた様子のライカ。そして、蒼の後ろで目を丸くしているストーカー予備軍ショタことグレン。


「あっはっは、イメージ壊してなんかごめん。でも、これがわたしだから……改めてよろしくお願いしますね? ライカ兄上」


 そう言って手を差し出すと、ちょっと困ったような顔で手が握られた。


「うん。よろしく。それで・・・え~っと、その、さっきのことなんだけど。あんな風に大きな声で笑えるくらい、なにか楽しいことでもあったの? ネロ」

「はい。アストレイヤ様に契約を切られた領主達が結託して嫌がらせを仕掛けて来たみたいで」

「嫌がらせっ!? 大丈夫なのっ!? 被害はっ!?」

「大丈夫です。クレームが少々と、商品を輸送中に複数回の襲撃があったようですが、襲撃は全て無事に撃退できました。さすが、アストレイヤ様のご紹介してくださった方々ですね。犯人の確保よりも従業員の安全を優先した為、襲撃犯は逃がしてしまったそうですが、彼らの残した物品証拠は確り押収したとの報告がありました。そして、従業員含め、護衛の方々は誰もお怪我はしていないようです」


 言い募ると、血相を変えたライカの顔色が徐々に落ち着く。


「そっか……よかった。いや、待って! なにも楽しいこと無いよねっ!! どこがどう楽しいのっ!?」


 おお、ライカってばナイス、ノリツッコミ♪


「ふふっ、本当によかったです。襲撃犯が間抜けで、これならすぐにでも報復ができそうですからね♪」



 (『ねーちゃん、) (やられたら) (キッチリやり返す主義) (だからなぁ……』)



 まあ、今回はあたしが直接やられたワケじゃないけど。キラキラぷにショタなライカ(血縁上は異母兄だけど、中身は年下なので気分はシエロたん(前世の実弟蒼)の、更に弟枠)と男役トップスター風軍服美女アストレイヤ様(書類上は義母だけど、気分的には戦うアラサー女子仲間)という身内が攻撃されてるんだもの。そりゃ、報復して叩き潰さなきゃあたしの気が済まないわ!


「ええっ!? 報復っ!? なに言ってるのネロっ!!」

「? もう、なに言ってるんですか? ライカ兄上。元々喧嘩を売って来ているのは向こうの方ですよ? しかも、王子肝煎りの事業を襲撃するなんて、相当気合の入った犯罪集団ですからね。これは、どこ(・・)の手の者か確り調べた上で、キッチリわからせてやらないといけないことですよ」


 な~んて、もう調べは付いてるんだけどね!


「ということで・・・ライカ兄上とアストレイヤ様に仇成す者を駆逐せよっ!!」


 パッと腕を振るい、カッコ付けて言ってみた。すると、室内がし~んと静まり返った。


『あら? ちょっとハズしちゃったかしら?』

『幼児とも思えない発言に、周りみんなドン引いてんじゃね?』


 蒼の呟きにちょっと納得した次の瞬間、


「「「「「ハッっ!! 直ちに行いますっ!!」」」」」


 と、一斉に上がるおじさま達の声。そして、バタバタと慌ただしく移動して行った。


「ふふっ、皆さん素早いですね~」

「え? え? なに? どこ行ったの?」

「ま、善は急げってやつか……」


✐~✐~✐~✐~✐~✐~✐~✐


 読んでくださり、ありがとうございました。


 ライカ「ネロとネリーのイメージっ!?」Σ(꒪ꇴ꒪〣)


 ネロ(茜)「いやん、照れちゃう♡」(/∀≦\)てへっ♪


 シエロ(蒼)「これが現実だ。諦めろ」(*´・ω・)ノ(lll-ω-)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ