第4話
体育館の外を見ると、大きな建物が数個、そして異常に空が近くそして自分たち以外の音がない。
「ここ何処? 山?」
「いや、山にしては木も無いし遺跡みたいな人工の建物はあるけどこんな所見た事もないな」
外を見た選手達は不安もあり各々で話しだす。
「何で体育館の外がこんなんなってんだよ!」
「っうか、先生達もいねぇし! どうすんだよ!」
急に知らない場所に連れてこられて不安に思う者が殆どの中、海南高校の3人の選手が
「ねーねー! あっち探索してこない?」
「ヤベェ! 面白そう!冒険みたいじゃん!!」
「なんか武器持ってた方がいいんじゃないのか?」
と今にも走り出しそうな勢いだ。
(メンタル強っ!!)
と思っていると海南高校ゼッケン4番。
つまり海南高校のキャプテンが3人に近づき
「ちょっとまて三馬鹿!!」
と怒り出した。
「えーなんすかーかがやん!面白そうなのに」
「かがやんじゃねぇ! キャプテンと呼べコラァ!!」
「あそこに見えるのリンゴの木じゃねーか? 行ってみようぜ!」
「三馬鹿って、俺も入ってるんですか?」
「伊波 状況を考えろ! まずは人数点検が先だ!あと湯川人の話を聞け!目を輝かせるな!そして的場! 成績で言えばお前が1番危ねーからな! 毎回赤点なのに何、俺は馬鹿じゃありませんみたいな顔してんだ!お前みたいに面がよくて頭良く見える奴が1番質が悪いんだよ!このアホがっ!」
怒られた3人は非常に不服そうな顔をしている。
急に訪れた非日常を楽しみたい。
そんな感じに見える。
「瀬尾キャプテン! 大変です! マネージャーが!」
体育館の扉から海南の選手が叫ぶと海南のキャプテン瀬尾輝矢は
「オイ、三馬鹿! そこから動くんじゃねーぞ! 動いたらどつくからな!!」
と言い残し体育館に戻っていった―