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しかし今、中途半端に戻っても結果は変わらないのも想像できていた。平日は朝になると家の前を同じ学校に通う生徒等が賑やかな話し声をだしながら学校へ通っていた、想像するより大勢の生徒が通ってるんだなって、二階の窓からこっそり見ていると、当然そこには同じクラスの子も歩いていた。
自分もいつもならあの列に混ざっていたのか、しかし堅斗の気持ちは変わらない、更に1週間たって、父親の浩もそろそろ行ったらどうだ?って聞いてきた。窓の外をみてる姿を浩は見ていた。初めてここで浩は堅斗に強めに聞いた。そろそろ学校に戻ったらどうだ、義理とはいえお前のお母さんも心配してるぞ、うんわかってるけど、このままじゃ…言いかけたところで堅斗はやめた。杏子さんは料理もおいしいしいお母さんだよ、でも僕にとっては、やっぱり自分のお母さんが一番いいよ。浩は黙ったまま何も言えなかった。黙った父親を見て堅斗は観念したのか。学校での出来事を話した。そんな大変な話があって何故黙っていた。そいつに言われて初めて気づいたんだ…好きだったのは間違いないって、人を好きになった事なんてないのに…他人に言われて気づいて…それを笑われたし。
そいつらにキモイって言われた。学校でまた冷やかされるのが嫌だ。先生は?あんなの先生じゃないよ!
課題をもっていってもスマホばっか見てて。大人ってよくわからない。俺お父さんの後次ぐよ。
農業をか?うん…それは勧められないな…儲からないし大変だぞ。




