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空欄の世界  作者: 大原康弘
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帰るぞ山村は撤退するように言った。飛朗斗は無言のままみつめていた。あのーありがとう別に俺はただ見てるのが嫌だったんだ。家に帰ると、遅いわねって母が心配そうな顔で見てきた。理由は簡単だった。

地面でごろんとしたから服に砂が沢山ついていた。どんな遊びしてたのよ!

母親が服を脱がさせようとするから。とっさに強い口調が出た!自分でやるよ!

そう言って服を脱いで風呂に入ったが…入ってから、親に強く言ってしまったと後悔した。

母親のあの目を丸くした感じ、やっぱりショックだったかなぁ?優太はそれだけは忘れられそうになかった。

シャワーの蛇口をひねった。さーーーっとシャワーを浴びながら。3人の事が頭に浮かんだ。

どうしてそんなに自分の事が憎いのか、なぜそこまで自分をいじめるのか

まったくをもって、優太にはわからなかった。『卑怯者だからやられるんだよ』

なんでそんなことを言ってくるのか、全然わからない、何か原因があって、やるのだろうか?

シャワーからでると、晩御飯は唐揚げだった。もうすぐ中学生だからね、沢山食べな、

母の言葉…いつもなら余計なお世話にしか聞こえないけど、あんなに強く言ったのに、

ケロッとしてしかも僕のために唐揚げを用意してくれたんだなって、言葉がだせずにいると。

早く食べなさい、洗い物終わったら、私が風呂に入るんだよ。って一瞬親に感謝してたけど親がどんな気持ちで子育てしてるかなんて知る由もなかった。

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