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プロローグ 誰かの思い
確か小学校四年生の時だったと思う。
道徳の時間でとある人権作文を読んだ。確か県内の小学生の中から選ばれて、それから全国の小学生の中でも選ばれたような、そんな作文だった。その作文はとても素直で暖かくて、優しくて、読んだ当時とても感動したのを覚えている。しかもこれを書いた子は自分と同じ四年生というのだから、より一層感動は大きなものになった。
これを書いた子は間違いなく心の優しい子だ。普段はどんな事を考えながら過ごしているのだろう。色んな考えが頭を巡る。
この子に、もっと近づきたい。気付けばそう願っていた。そんな事を願ったのは生まれて初めてだったかもしれない。
だから少しでも近づくため、ここまで色々と努力してきた。いつかその子の傍に寄り添えたら、とか絶対誰にも言えないような、恥ずかしい事も考えたりしながら。




