第9話 冒険者組合の事項
さて、久々の投稿ですが、ゆっくりしていってね。
第9話
:現在地:アーグレイス城砦都市・冒険者組合前:視点俺:
さて、俺は分厚い紙束を持った騎士から教えてもらった道を通り、冒険者組合と
書かれた銅製の看板を掲げている三階建ての施設の前まで来ていた。
(さて、教えてもらった冒険者組合の目の前まで来たが、何か色々と気になって
来たなぁ、大抵の場合だと悪党面の奴に理不尽な難癖とかされるんだろうんなぁ
・・・うん?、そう言えば今の俺って心はともかく身体は女だから、身体目当て
で難癖してくる奴とか居るかもしれないな?)
と俺は、脳内で冒険者組合の施設に入った後に起きるであろう荒事や面倒ごとを
予見し、どこか不安な思いで・・・
(まぁ、どのみちそう言う荒事は学生の頃に散々したから大丈夫だろう、それに
冒険者と言うのは恐らく悪党気質とか傭兵気質とか英雄願望とかをこじらせて
いるのが定番だろうしな、一部例外とかはいるとは思うが)
と俺は、不安な思いなどではなく、自身が小説に出て来る活気溢れる荒くれどもの
巣窟である事をどことなく期待していた。
(まぁ何が起きるかはさておき、このまま突っ立っていても仕方ない、さっさと
冒険者組合に入るか)
と俺は、そう考えると正面扉を開き、冒険者組合内へと入って行く。そして入口
から見える範囲で、冒険者組合内の様子は説明すると、まず丸テーブルと丸椅子
が複数並べられた席があり、そこに座って居る者達は様々な見た目をした防具を
装備し各々種類が違う武器を持っている。
(わぉー、思ったよりも人が居たは、しかも金属鎧や革鎧などの防具から魔法使い
ぽいローブまで着た者まで様々に・・・恐らくここに所属している冒険者かな?)
と俺は予想よりも賑わっている冒険者組合内に驚きを覚える。そしてそんな賑わう
テーブル席から更に奥に視線を移すとそこには受付カウンターと思われる場所が
あり、そこでは受付嬢たちが忙しそうに書類仕事をして様子がうかがえる。恐らく
はあそこで依頼の受付や冒険者入会手続きなどが出来るのではないだろうか?。
(ふむ、とりあえず奥のカウンターに居る受付嬢に話しかければ良いか?)
と俺はそう考えると賑わう冒険者たちの間を通って受付カウンターまで進んで行く。
道中一部の人達がこちらに視線を向けたり、少し驚いたような表情をしたり、少し
頬を赤らめたりといった反応があったのだが、俺は余り気にせずにそのまま無反応
で進んで行った。
「おい、あんたが受付嬢で良いんだよな?冒険者になりになりたいんだが?」
と俺はそう言ってお河童頭の女性に声をかける。そしてお河童頭の女性はこちらに
気付きたのは軽く身だしなみを整えた後、営業スマイルで。
「はい、私がアーグレイス冒険者組合の受付嬢を担当しているエミリス・リッドと
言います、えーと貴方は本日冒険者登録に来られられたと言う事ですね、それでは
冒険者登録の準備を行いますので、しばらくの間カウンター前でお待ちください」
とお河童頭の受付嬢ことエミリスはそう言い終えるとすぐに冒険者登録の準備を
始めたので、俺はしばらくの間暇なので、何となく冒険者達が座って居る場所を
眺めていると斜め右の方角から何か視線を感じるので、ちらりと視線を向けると
そこには二本の赤い縦線が刻まれた狐の仮面を装着し、少し変色した白色の道着
とベルト付の半ズボンを着ており、腰あたりを見ると獣の毛皮で出来た腰巻を
巻いている女性が興味気味な視線でこちらを見ていた。ちなみに胸辺りを見ると
さらしらしき物が巻かれており、足元を見ると金属製の下駄と思われる物を履いて
いた。
(・・・何あれは武闘家とかかな?何かこっちを興味気味な様子だが、とりあえず
はスルーしておくか)
と俺は狐の仮面を付けた武闘家らしき女性の視線をスルーしつつお河童頭の受付嬢
の準備が出来るのをしばらく待っていると、準備が終えたのかお河童頭の受付嬢が
声をかけて来る。
「冒険者登録の準備が終わりましたので、こちらに記入してください」
とお河童頭の受付嬢はそう言い終えると、どこから取り出したのか、複数の項目覧
が書かれている登録申請用と思われる書類紙を俺が丁度見やすいカウンターの位置
に置いて、冒険者登録についての説明を始めた。
「えぇ、ではこれより冒険者登録及び、この用紙に書かれている項目覧についてを
説明します、まず最初に」
と俺は話を聞く。さて、お河童頭の受付嬢の話が少々長かったので大雑把に説明
すると以下の通りで。
まず、冒険者登録の仕方はカードに記載されている空欄に年齢及び名前と出生を
記入したあと、担当している受付嬢に渡すことで、冒険者としての証明札を発行
してもらうことで冒険者として登録が完了する。
そして次に冒険者組合にて定められている禁止事項について簡単にまとめて見る
と以下の通りで。
一つ目、国家間の紛争及び戦争に関与してはいけない。
二つ目、緊急時や身内以外での無償治療行動はしてはいけない。
三つ目、冒険者組合を通さずに依頼などを受けてはいけない。
四つ目、不必要な生態系の破壊を行ってはいけない。
五つ目、自身の階級よりも高い依頼を受ける事はできない。
六つ目、偽造及び横領や偽装報告と言った汚職行動をしてはいけない。
七つ目、一般市民に対する理由なき暴力行為を行ってはいけない
八つ目。上位の冒険者が三階級下の依頼を受けてはいけない。
と以上が冒険者組合にて定められている禁止事項についてだ。そして他にも細々と
した事項が存在するが、それについてはその時が来たら説明するだろう・・・多分。
「と以上で冒険者登録及び用紙に書かれている項目や冒険者組合で規定されている
禁則事項についての説明は終えますが、何か質問はありますか?」
とお河童頭の受付嬢はそう聞いて来るが、特に質問したいことは思いつかなかった
ので。
「いえ、特に質問したいことは無いな」
「そうですか、それでは冒険者登録に必要な事をカードに記載できましたら、声を
おかけください」
と俺はそう言って返答し、それを聞いたお河童頭の受付嬢は渡されたカードに記載
できたら声をかけてくださいと言い残し、カウンターの奥へと向かって行った。
そして俺は早速カードに俺自身の事を書き始めた。
はい、続きは次回です。いやー、全然すすまねーがひしひしと感じる今日この頃(主にやる気的な)
次の投稿は今月中には出せると思います、それではまたの機会に。