第6話 どの様に生きて行くか
さて、今月最初の投稿です、ゴールデンウィークだと言うのに何処にも行けない日々ですが、小説
作成にはちょうどいい時期ではないでしょうか。それではゆっくり読んで行ってね。( 一一)ノ
第6話
さて、アミステアはこの世界の魔法についての説明をし終えたのか。
「貴方様、他に聞きたいことなどはありますか?」
とアミステアは他に聞きたいことがないかそう聞いて来る。そして俺は自身の口元に手を
当てて他に聞きたいことがないか考えてみるが。
(うーむ、今すぐ聞きたいことは大体聞けし、今後詳しく知りたい事などがあったとして
も俺自身で調べたら良いと思うし)
と俺は脳内で今聞きたいことがない事を認識し、そのことをアミステアに伝えると。
「はい、分かりました。ところで私の方からも貴方様に一つ聞きたい事が在るのですが
宜しいでしょうか?」
とアミステアは俺の瞳を覗き込むように顔を至近距離まで近づきながら、そう聞いて来る。
うん?聞きたい事とは一体?。
「あぁ、別に良いんだが、一体何が聞きたいんだ?、あと顔が近すぎるぞ・・・」
と俺は至近距離まで歩んで、瞳を覗くように見て来るアミステアに対して思わず俺は戸惑い
を感じている間にアミステアは話始める。
「貴方様はこれからどうなされるのか決めていらっしゃるのでしょうか?」
とアミステアは興味深そうな表情でそう聞いて来る。いや?、どうなさるのかって?。
「貴方様は人々の様々な依頼を受けて稼ぐ冒険者になるのですか?。それとも世界を自由に
見て回る放浪の旅人になるのですか?。それとも様々な道具や物品を買い売りさばいてお金
を稼ぐ商人になられるのですか?。それとも謎に満ちた古代魔法文明の遺跡を解き明かす
探検家になるのですか?。それとも周辺国で最も繁栄している帝国にて騎士になるのですか?
それとは関係なく何処かの国の宮廷に仕えるのですか?」
とアミステアは合い間を置かずに次々と早口でさらに聞いて来る。いや、聞く事多すぎ!。
「えーと、ようは、俺がどうこの世界で生きて行くのかを聞きたいと言う認識で良いか?」
と俺はアミステアに俺がどう生きて行くのかを聞きたいのかと、確認の為に聞いてみたところ
すぐにこちらの瞳を覗き見るようにしながら。
「はい、その通りです。ようは貴方様がどう生きて行くのかを聞けたらいいので」
とアミステアはその通りだと答え、再度どう生きて行くのかを聞いて来る。
(ふむ、どう生きて行くのかと・・・そうだなぁ、色々と文句は在るがせっかく剣と魔法
の世界に転生したことだし、やっぱ)
と俺はアミステアの問いに対して、どう答えるのかを少しの間だけ悩んだ後。
「そうだな、先程教えてもらった冒険者と言うのになって、この世界を自由気ままに旅を
しながら生きて行こうかと考えているのだが、どうだろうか?」
と俺は今後どう生きて行くのかをそう答えた。そして俺の返答を聞いたアミステアは少しの
間だけ俺の表情を伺うように見た後。
「・・・なるほどそうですか、でしたらこれを貴方様にお渡しいたします。どうかお役に」
とアミステアは返答に対してそう言った後、どこからか橙色をした透明なキューブと黒緑色
をしたマントを取り出し、俺へと手渡してくる。
「・・・何だこれは?見た感じは透明な橙色のキューブだが、そしてこっちのマントは?」
と俺は渡された物が何なのかをアミステアに聞いて見る。
「その橙色のキューブは、ネクロシス様が言うには希少金属製の武器類とちょっとした
魔法が付与された装飾品が収納されているそうです、そしてマントの方ですが、ただの
普通の品ですので安心して羽織って頂いて大丈夫です」
とアミステアは手渡してきた物の詳細を教えてくれる。うん?ちょっと待ってよ。
「はぁ?あの爺がこれを?」
「はい、貴方様がどのように生きて行くのかを聞いた後に渡すようにと命じられたので」
とアミステアは俺の思わず声に出した疑問に対してすぐに答えてくれる。しかしなぁ。
(あの爺がこれを?・・・一体どう言う意図でこのキューブを俺に渡すように命じたんだ?
全くもって意味が読めないが、開けてみたら分かるか?)
と俺は疑問を抱きながらも、中身を確かめる為に透明な橙色のキューブを慎重に開くと
突如として橙色の光が発生し、俺の視界を覆いつくしていく。
「うぁ!?何だこの光って眩しい!?」
と俺は思わずそう言った後、左腕で光から視界を塞ぎ透明な橙色のキューブから発生する
光が治まるのを待ち続けていると徐々に光は治まっていく。
(・・・もう大丈夫か?しかし今の光は一体?)
と俺は先ほどの現象に首を傾げていると、透明な橙色のキューブの中から二つの光る球体
が飛び出し、俺の斜め上辺りで停止し、片方は剣へともう片方は首飾りに似た形へと
変わり終えると同時に地面へとゆっくりと降下し始めたので、すかさず両手で受け止める。
「これは一体?、長めで大きい剣と黒い頭蓋骨が付いた首飾り?」
と俺は透明な橙色のキューブの中から出て来た大きな剣と悪趣味な首飾りに思はずそう声
に出して呟くと、反応するようにアミステアがこちらの近くまで来ると。
と言った感じでここまでです、次回は自分のやる気次第ですが、5月中には出したいですね。
それではまた次回です。