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最悪、最強、最恐の将

「どうなっとる?早く鎮圧せんか!」

人の王は怒った。

「駄目です!反乱者は武器を持っています!」

武器を持たざる平民が武器を持ち、革命を起こした。

こうして人の国は滅びた。

サポート無き勇者も無論、その後魔王城に入る前に倒された。



人の平民に武器を流し、反落を起こさせる。

丁度同士討ちで全滅するような戦力にして。

これを指揮した女は悪辣で有能だ。



「次代魔王、モリアーティーに異議の有る者は?」

評決を取る。

有能でも人間の魔王等私は許さん。

「死ね!人間!」

評決を無視して魔法を悪辣女に放とうとする。 魔王の魔法で死ね!


「「「「そこまでだ。」」」」

阻止された。

四天王が私を捕らえたのだ。

「離せ!」

四天王は一緒に悪辣女を襲う筈だったのに!

「元魔王、邪魔です。消えなさい。」

悪辣女が抜かす。

「四天王!裏切るのか!?」

「「「「我々四天王は魔王の配下。忠誠心は魔王様の物。」」」」

洗脳魔法ではない。あの女…何を?



「知る必要はないわ。

四天王、始末なさい。」

「止め…」







人間魔王がこうして降臨した。













馬鹿な奴ら。

人質に仕向けた女が望んで人質に成ったとも知らず、自分達を滅ぼすとも知らず。

自分達が攻め込まれ、操られているとも知らず。



人質を得たと勘違いした愚王も愚か。

貴方の味方なんて居ないわ。




さぁ、始めましょう。

魔王の人生を。

戦闘力皆無、しかして最悪の悪役となって世界を滅ぼしましょう。






これは私の復讐、彼女の復讐。

他者を省みなかった者への罰。




シェリー=モリアーティーの、世界を滅ぼす物語。


決して『未来の黒幕系悪役令嬢モリアーティーの異世界完全犯罪白書』とは関係ありません。

所謂スターシステムです。多分。

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