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発端
※『未来の黒幕系悪役令嬢モリアーティーの異世界完全犯罪白書』とヒロイン名が似ていますが、別物です。
「出来たか?」
玉座の間に座す女は、目の前で跪く男に言った。
「はっ、仰せの通りに致しました。
魔王様の思惑通りです。」
「宜しい。下がりなさい。」
男の報告を聞いた女は表情一つ変えずに言った。
「では。」
男は玉座の間から出ていった。
(何が宜しいだ!玉座は私の物なのに威張りおって!)
男は元魔王。現魔王に従わされている魔王だった。
そして、現魔王の正体は人間の『悪役令嬢』だった。
ある日、魔王城に人間の女が来た。
その女は人間国からの人質。生贄だった。
少し前まではただの人質。
しかし、女は見張りの者に入れ知恵をして大躍進させた。
元見張りは権限で女の城内での自由与えた。
時間が経ち、彼女の周りは大躍進。
あれよあれよという間に私は悪役令嬢に玉座を渡す羽目になった。
が、実際。
悔しいが、敗けを認めざるを得ない。
何せ奴は、人間の王と勇者を触れずに倒したのだから。
一時間後に又投稿します。
他にも同時投稿していますのでそちらもどうぞ。