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天邪鬼女子、良くないですか?  作者: 百辻脩哉
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第一話 委員長の山本君

今日もいつもと変わらない風景を病室の窓から眺めて一日が終わろうとしていた。

病室の扉が開く音がして、もう食事の時間なのかと思っていると、


「久見くん、久見快斗人くんだよね。」


急に知らない声に名前を呼ばれた。

勢いよく振り返ると、僕の在籍する高校の制服を身に纏った男子が僕のベッドの横に立っていた。


「う、うん。久見です。君は?」

「俺は山本祐樹っていうんだ。調子はどう?」

「まぁまぁかな、来月には退院できそう。」

「そっか、良かったね。」


「…」


沈黙が辛すぎる。どうしよう、何か言わねば…


「あ、あ、あ、ありがとうなっ、僕のためにわざわざ来てくれて。」


どもった上に声が裏返ってしまい自分の顔が赤くなっているのがわかる。

恥ずかしすぎて山本君の顔を直視できない…


「ううん、委員長だしこのくらいどうってことないよ。しかもここ俺の家だし。」


スルーしてくれた、山本君優しいな…って、え⁉


「そうなんだ、びっくりした。」

「だよな、あ、これ渡しに来たんだよ。はい。」


山本君は50枚くらいの紙の束を鞄から出して僕に渡してきた。

欠席分のノートのコピーは昨日先生にもらったところだし、なんだろう。


「俺らのクラスの一人一人からのお見舞いメッセ、はずいから俺が帰ってから読んでくれよな。」

「嬉しい!ありがとう、山本君!」

「いいえ、どういたしまして。じゃあそろそろお暇するわ、またな。」

「今日はありがとう、じゃあね。」


正直、嬉しいが不安もかなりある。

仲の良い友達が入院してお見舞いメッセージなら書く気も起こるだろうが、

入学式しか学校に行ってない奴なんて、何を書けばいいかもわからないだろうし…

考えれば考えるほど不安になるのでとりあえず読んでしまおう、うん。


僕はドキドキしながら表紙をめくった。

どうも、百辻です。

第一話 委員長の山本君 お楽しみいただけましたか?

ここまで読んでくださった人、本当にありがとうございます。


「主人公出てきてないやんけ!天邪鬼ちゃんのあの字もないやないか!」

そう憤っている方もおられると思いますが!


主役は遅れてやってくるということで…

女主人公の簗木さんは次のお話からの登場となりますw

お楽しみに!


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