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ちょ…きいてないんだけどー
春野葉は冬休みを直前に職員室に呼び出されていた。
先生から告げられた言葉は
「補習」
えっ…と聞き返す。
「補習ですか…わかりました。」
「そうだ。補習だ」
そっかー補習か……ん?
「えっ…ちょちょ先生〜。私が補習?」
「そうだ補習。お前は自分の成績が分かっていないのか?」
「うっ…は、はい…」
確かに葉は頭が悪い。この前も全教科平均を超えなかったのである。その上部活にも入っていない。だがなぜか男女問わずの人気があり信頼されているのは確かだ。それにスポーツもスタイルもかなりいい。ただ頭が悪いのが欠点だった。
「頭が悪いのは認めますけど冬休みの補習はさすがにきついですよ先生ー。」
「いやいや仲間がいるんだなーこれが」
その言葉に葉は眼を輝かせた。そして大声で
「誰ですか!?」
と聞いた。
周りの目が一気にこっちをみた。
「ひっ…すみません…」
先生は笑いをこらえながらこう言った。
「実は転校生が来るんだ」
「え!?転校生!?」
「そうだ。お前だけ早く会えるぞ〜それに何しろ可愛いらしいぞ。」
葉はまた眼を輝かせた。そして笑顔で
「補習が少し楽しみになりました。」
と答えた。




