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妄想論

なろう作品のアニメ化のメリット

作者: とびうお君

 散々アニメとなろうは相性が悪いと書いてきたけど、それは目の肥えた視聴者に対してだけで、それはデメリットであってメリットは別にある。以前から書いてると思うが、根本的になろうの母体であるラノベがどういうものか?が重要に成る。違う点は今までかたってきたと思う。


 商売が絡むってのもそう単純じゃない。ラノベは漫画に対して面白く無いからキャラクタービジネスに頼らざるえなかったってのが実情で、別にラノベ=キャラ小説じゃない。それは漫画の中の一部の面白さでラノベに適したものを選んだだけになる。はっきり言えばこれは戦略性の高いものじゃない。ただの出版社の試行錯誤の結果論に過ぎない。出版社はキャラ小説を創ろうとラノベを作ったわけじゃない。


 出版社=カドカワシンプルで、漫画を小説にしたらどうだろうか?そんな子供みたいな単純な発想で始まったに過ぎない。だから商売として成り立たせるために選んだだけで、特に重要じゃない。何度も書いてるが、なろうは無料で成り立つ。有料でやってきたものの後追いする必要は無い。有料でやってきたものだから良いものだ。


 私はそうは思わない。ただの無理矢理成り立たせるための安直な結果論に過ぎない。本当のラノベの価値はメディアに左右されない漫画物語を創る事になる。なろうも当然同じ。映像、絵による面白さ、文字による面白さ、キャラクタービジネスとストーリーなどと対比させて書いてきたが、私が一貫して重視してるのはこれになる。


 私はそれを漫画物語のコアと呼んでいる。これこそが最大の楽しみで一番金になる部分である。私が何故オーバーロードとそれ以外の作品が分かれるか?でキャラで語ってしまったが、実際はなろう全体が新しい刺激だからになる。何度も書いてるが、ありきたりな異世界ファンタジーではない、ゲーム世界の異世界ファンタジーを踏襲した新しい物語。そしてそれは転生転移が最も輝く形だというだけで、根本的には主人公より世界観のほうが重要。


 これは正当な面白さになる。だがこれとは別にマイナスを軽減させるって意味の価値がある。ラノベは基本付加、ハンデ、マイナスを背負っている。何に対してか?漫画やアニメに対してになる。


 ラノベ、なろうは物語のコアを創ってるわけじゃない。アニメ漫画物語のコアを創っている。(アニメ漫画)<-ここ物語。これが重要なんだ。ただの物語じゃない。読むではなくて見る聞くの楽しさの部分。ラノベははっきり言って歪んでいると見ている。こんなものは商品にならない。コアを創る事が飽和状態になって終り、キャラクターも飽和状態になって終わる。


 ラノベはもう商売として成立し無いと思ってる。だがなろう作者はこれでがっかりしてはいけない。貴方達は将来アニメや漫画の原作を作れる可能性が有る。今までの様に数多くの作品が直接書籍化されることはラノベが潰れたら無いだろう。だがアニメ漫画があるかぎりは将来は暗いものではない。ただ確率は滅茶苦茶下がる。


 そもそも今がおかしいと思ったほうが良い。たいした価値の無いものを、ラノベと言うゴミ娯楽のおかげで低レベルから低レベルに有料化してるだけになる。こんなビジネスが長続きするわけが無い。低レベルの中から厳選された高レベルが有料になる。こういった競争原理こそが正しい姿になる。


 漫画化はまああっても、アニメに直接は無いでしょ?それはそうでもないんだ。ちらっと触れてるが、配信やそれに伴う海外ではそれなりに人気がある。海外はBD購入を柱とするビジネスより配信が中心でアニメと漫画が近い存在になっている。海外ではアジアは違うけど、アメリカでは漫画とアニメは較べるまでもなくアニメが圧倒的に選ばれるメディアになっている。


 漫画と言う販売形態が使えないから、配信という選択肢になる。日本での漫画的な面白さがアニメに置き換えられる。なろうはアニメじゃ目の肥えた受け手に相手にされないが、数が多い多数のそうじゃない受け手にはそんなに受けが悪くない。


 何度も書いてるがネットの評価はおかしい。ネットは書き込みをする人間が明らかに偏っている。私も含めてだ。自分でも平均値=一般人という線からずれた変人だという自覚はある。ネットの中でましな調査ならぎりぎりアンケートどまりが良い所になる。手を煩わせるデータは一切あてにならない。アニメに関わる視聴者に大して勝手にデータを集計する以外に無い。それぐらいズレが有る。


 根本の部分で、本来見る聞くの面白さを、創られたコアの刺激だけで無理矢理成り立たせていたのがラノベで、これにキャラクターを創るも関わっていただけになる。だが、アニメにする事は本来の姿に戻すってことになる。それは創るじゃなくて、作る刺激を楽しむ形に代わることになる。


 どう違うの?作るとは職人の仕事になる。創るとは作家やクリエイターの仕事になる。受け手は、読むと見る(アニメは見る聞く)の違いになる。アニメ化はなろう本来の姿に戻すメリットがある。なろうはかなりの部分文字の面白さに特化して創ってある。だが本当に厳選すれば、創る刺激だけで十分成り立つ作品もあった。


 だがこれはBD購入者にとっては過去形だが、配信ビジネスや漫画化なら、今でも多分ある。現在進行形で十分なりたつと私は見ている。何が違うのか?と言えば値段になる。多くのエッセイストは単純に無料と有料で分ける。だが実際はそんな単純じゃない。アニメのBDの問題は高すぎるのが多数の人間の金銭感覚じゃないって点。


 払う人間はまともな金額なら払う。確かに無料と有料には壁がある。払わない人間は無料であるが故に楽しむ。だがそれを絶対視するのか?と言うと私は違うと思う。それは話を単純化してるだけ。払わない人間が無料以外見向きもし無いのは事実。これは私も全面同意する。だが、BDと無料の間に漫画や配信が有る。


 妥当だと判断できる金額なら払う人間はいる。これを単純に世代間ギャップだけで片付けてはならない。そういった話は、話を面白くするための単純化で正しい視点じゃない。


 なろう作品のアニメ化には漫画アニメ物語が本来の姿に戻るというメリットがあるのを忘れてはならない。先ほどと矛盾するが、見る人間が読む人間になる事は無い。これは別種なんだ。論法的には同じだが、違いは数で見れば良い。当然無料と有料も無料が圧倒的に多い。だがなろうで底辺だと悲観してる人達も有料無料の話しだとそう単純じゃない。


 無料の数の多さに対して、有料は一部の人間でなりたつからだ。


 なろうの読者は変わってると私は見てる。ニッチ的である。見る楽しさを読む読者は変人で、ラノベもしかりになる。本当にコアな刺激を意識してるのは多分私だけ。多くの人間はなんとなく自分が見るだけの多数はに対して向いてることに気が付いてない。ただし私も、コアなものの中で、最新である、オタ的に優れてるものではない。


 それは何か?多分これは私と似てる人いると思う。好みに成る。異世界ファンタジー好きなどになる。私は架空戦記物が好きだ。今放映しているグランクレストも引いてみて酷い作品だと分かる。でもだからなんだ?私は雑なご都合主義も楽しめてしまう。偏った好みがあるからだ。アニメはこういったゆるい好みを真剣に話す場ではない。


 ただの好みでしょ?と議論に向かないから真剣に話し合われないが、データを取れば多分こういった好みは漫画で話すべきものと似てくる。漫画はこれらを利用して商売してるからになる。同じ好みでも、過度な感情の強さを求めるアニメとは違う。配信によって深夜アニメの良さもいずれは漫画的に変化するのでは?と期待している。


 同じ刺激でも、これを決定付けるものが値段になる。だがただ書き込みしてる人は?彼らは結局希少価値という質に縛られていて評価する。ごはんを毎日食べるのは何故か?飽きない好み。なろうはこれなんだ。そして細部で見た場合大きく変化する。それは通常枠の長寿番組に較べたらとんでもなく大胆な変化だが?と私は言いたい。


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