パパと娘は異世界へ
初投稿です。
後々自閉症に関する事での見解の違いやその他諸々とお叱りを受ける可能性があります。
ただ作者が豆腐メンタルな為コメントを解放しない方向ですので安心?です。
まずは一つ作品を作り上げる事が目標ですが一生懸命頑張ります
娘、天田舞はしゃべれない。別に呪いじゃない|(多分)。知的障害を伴う自閉症ってだけ。
ルックスに全振りしたのかという位の美形ではあるが、意思の疎通がうまくできず考えている事がわからなければ伝える事もできない。
毎日のイタズラは『まさに外道』と思わせるものも多いし、美人で元気だけが取り柄でその他は圧倒的にマイナス査定。
親としては時々考え込み悩む事もあるけど、現実を受け止め前を向いて歩いているところだ。
そんなある日の夜明け前、ベットの中に潜り込んできた舞を鬱陶しく感じながらもいつもの様にだきよせた……
……ん?なんかザラついてる……
「涼香ー!舞が家を脱け出した!」
布団を捲るとそこには泥だらけの娘、完全にお外帰りモードがいたのだ。
慌てて駆けつけた嫁は舞の姿を確認し「なんだ、いるじゃん」と非難の口にするが舞の汚れを見てまた慌てる。
家の鍵を開けられない様に各所で対策はしていたがあからさまに泥だらけである。どこから脱け出した?
ここで問題だ。泥だらけ足跡がこの寝室にしかなくその足跡の先にはクローゼット。真実はいつも一つ
原因はここかとクローゼットを開けるとそこには――ただ床が汚れてるだけ……頭にはてなマークを浮かべる夫婦であった。
取り敢えず娘を風呂に入れ対策を練るが外に出た形跡は無く様子見する事に。
その日の舞は上機嫌で「キューキュー」と鳴きながらクローゼットで飽きもせず遊んでいた。
時々俺も手を引かれクローゼットに一緒に入って遊んだ。「舞、楽しいねー」舞も嬉しそうに笑う。
そして寝る時間になってもクローゼットから出ようとしない舞。
テコでも動かず、こうなるとパワー系ガ○ジなどと揶揄される我が子は強い。
諦めて舞を抱いたままクローゼットで寝かしつけたのだが特技が『寝る事』の俺はすぐに眠りに落ちたのであった……
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背中と地面の異物感で目を覚ます。俺は木を背に眠っていた様だ。
あれ?夢?なんだここは?
目の前にはテレビで見たサバンナのような大地と森が広がっていた――