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第二話

 小羽は眉を寄せて聞く。



「アリスの子孫ってどういうこと?」

「そのままだよ、君はあの知的で好奇心が旺盛で、そして強い冒険心のあるアリスの

子孫なんだ」

「アリスって不思議の国の?」

「それは物語だろ、まあ半分正解なんだけどね」



と苦笑しつつウサギは答えた。



「どういうこと?」

「ご主人がその物語をいたく気に入ってね、自分の名前をアリスにして冒険していたんだよ」

「そうなんだ、でも子孫って?」

「それがまた面倒なことなんだよ」



とため息をつきながらウサギは言った。



「うーん、まあ説明するけど、ご主人といつものように冒険していたんだけど、急に『眠るから、適当な時になったら起こしにきて』ってどっかに行っちゃってね。慌てて追いかけたんだけど、途中で見失っちゃったんだ」

「それは大変だね」

「うん、仕方ないから探して起こしに行きたいんだけど、広いから誰かに手伝ってもらうことにしたんだ」

「その誰かに僕が選ばれたの?」

「その通り! 眠っているご主人を起こしに行ってもらいたいんだ」

「え、でも子孫って?」

「いつまでもぐっすり眠っている親を起こすのは子供の役目だろ」

「いやそんなことないと思うけど」



 ハハハと笑いながらウサギはポケットの中からから何かをとる。



「さあ、早速準備していこうか!」

「僕行くなんていってないんだけど!」

「とりあえず、選んでくれる?」

「無視しないでよ!」



 語気を荒くした小羽の目の前に、何十枚というカードが綺麗な放物線で広げられる。

 彼は驚いて言う。



「器用だね・・・・・・」

「そうでしょ」



と嬉しそうにウサギが言った。



「さあ、どれがいいかな? 一枚選んでみよう」

「動けないんだけど・・・・・・」

「そうだったね、じゃあ口で言ってみよう」



 ハハハと笑いながら楽しそうにウサギが言った。

 小羽はムッとしながら言う。



「右から12番目」

「12番目だね・・・・・・、ッアハハ君は面白いものを選ぶね!」

「別に、自分の出席番号言っただけだよ・・・・・・」

「まあ、そう不機嫌にならないでよ。おめでとう、君の能力はこれだよ」



 とウサギはそう言い小羽の前に一枚のカードを出す。

 そこには気味の悪い化け物が描かれていた。

 ほとんど黒と茶色、そして血のように赤い色で、人型のような物が描かれていた。



(ヒッ――――!)



 小羽は今まで生きてきた中で経験したことのない恐怖を絵に抱いた。

 ずっと見ていると、引き込まれそうな感じに怯えつつウサギに聞く。



「これ何っ?! ていうか能力って?」

「今から君が行くところはこの絵の化け物みたいなものがたくさんいるからね、用心しないと」

「え・・・・・・?」



と小羽は困惑した。



「アハハ、とても面白い顔しているよ!」

「どこに連れて行くつもりなのだよ!」

「とてもファンタジーなところだよ」

「具体的にいってよ!」



と自分の質問を全て無視された小羽が怒りながら言った。



「大丈夫、君は異世界に行って眠っている親を起こしてくる。簡単でしょ?」



 ウサギは突拍子もないことを笑顔で言った。



「異世界・・・・・・?」

「そう! じゃあお使いは任せたよ! がんばって」

「・・・・・・っちょっとまってよ! どういうこと!」

「それではアリスの子孫らの旅に加護がありますように!」



 そして小羽は穴に落ちた。

続きは基本的に書き終わったら、編集してすぐに投稿していくつもりです。

最初は勢いで書いているけど、後半不定期にならないかが今の心配。がんばります。

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