第12話:アパートの真実、ツッコミの全宇宙統一!
俺、標本H-001。
20億年後の博物館で、TENGAを握りしめた化石として晒され続ける屈辱のオタク。
動けない、喋れない、脳内ツッコミが俺の命だ。
プラナリア系研究者ベガα1103、通称ヒトミは、俺の「オタク生活」を認め、声を完全覚醒させてくれた!
けど、彼女の「繁殖説」はまだちょっとズレてる!
対するライバル、ガンマψ007の「自切説」は何度も退けられたのに、奴が最後の復讐を企んでる!
今、ヒトミの「アパート完全解析」実験が始まるが、ガンマψ007の最終計画がマジでヤバい!
俺のボロアパート、どこまで晒されるんだ!?
アパート、カオスの聖地
博物館の巨大ドーム型展示ホールは、ヒトミの「アパート完全解析」実験の最終舞台。
俺のガラスケースを中心に、ホログラムで再現された俺の東京のボロアパートが、ド派手に投影されてる。
家賃3万の6畳一間、薄汚れた壁、散らかったエロ本、ガタガタの扇風機、100均の包丁、物干し竿化した室内バイク、
そして…TENGA。…俺の青春の全てが、20億年後のプラナリア系人類にガン見されてる。
マジで公開処刑だ。
ヒトミは、触手で巨大な制御パネルを操作し、キラキラした「瞳」で俺を見つめる。
「H-001! 君のアパートは、ヒトの繁殖文化の聖地だ! エロ本、扇風機、包丁、バイク、防御シールド…全てが、
君のオタク生活の結晶! この実験で、ヒトの心を全宇宙に証明する!」
聖地!? 結晶!? ヒトミ、お前、めっちゃカッコいいけど、ただのボロアパートだ!
家賃滞納して追い出されそうだったゴミ部屋だよ!
ヒトミがスイッチを入れると、ホログラムが動き出す。
エロ本を読みふける俺、扇風機でダラダラ涼む俺、包丁でカップ麺の具を切る俺、バイクで1回だけ汗をかく俺、
そして…TENGAを握る俺(これ、ほんとカットしてほしい)。
観客席のプラナリア系学者たちが、触手をバタバタ振って大興奮。
「これがH-001のアパート! 彼のオタク生活…ヒトの日常の美しさだ!」
美しさ!? ヒトミ、お前、詩人すぎる! でも、だいぶ近いぞ! 俺のボロアパート、確かにこんなダラダラ生活だった!
ガンマψ007、最後の復讐
だが、その瞬間、ドームの照明がガガガッと点滅。
ガンマψ007が、ジャラジャラ装飾の触手を振りながら乱入!
巨大ホログラムスクリーンに、俺のアパートを「自切文明の最後の隠れ家」として再現したトンデモ映像が流れる。
エロ本で絶望し、扇風機で自切の痛みを和らげ、包丁で自切を試み、バイクで逃避し、
TENGAで最後の防衛…って、なんだこのディストピア!
「ベガα1103! 君のオタク説は幻想だ! このアパートは、ヒトの自切文明が崩壊した最後の砦! H-001は、自切に失敗し、全てを失った敗者だ!」
砦!? 敗者!? ふざけるな! ただのボロアパートだ!
家賃3万でエアコンなしのゴミ部屋だよ! 俺の青春、もっと平和だった!
観客席の学者たちが、ガンマψ007の映像に触手をピクピクさせてざわつく。
ヒトミは触手を握りしめ、反撃開始。
「ガンマψ007! 君の自切説は、H-001の心を踏みにじる! 彼のアパートは、オタク生活の聖地…彼の人生だ! 私が、それを守る!」
ヒトミ! ナイス! 俺のボロアパート、頼んだぞ! オタク魂を死守してくれ!
ヒトミは、音声再現装置をフル稼働。
俺の脳波モニターがピピピッと爆走し、スピーカーから俺の声が全宇宙に響く。
「…バカ…ヤメ…アパート…タダ…ボロ…オタク…!」ドームが凍りつく。
ヒトミ、ガンマψ007、観客全員が、俺のガラスケースをガン見。
「H-001! 『アパート、ただ、ボロ、オタク』!? これは…君の人生の真実! 君は、ボロアパートで、普通のオタク生活を送ってたんだ!」
ヒトミ! 完璧だ! ついに100%伝わった! ただのボロアパート! 俺のダラダラオタク人生だよ!
ガンマψ007は触手をプルプルさせて反論。
「ボロアパート? ハッ! それは、自切に失敗したヒトが隠れ住んだ廃墟だ! H-001は、自切の絶望をこのゴミ部屋で埋めた敗者だ!」
廃墟!? 絶望!? ふざけるな! 家賃3万のボロ部屋だ! コンビニ弁当とエロ本で生きてただけだよ!
ツッコミ、全宇宙統一!
ヒトミは、ガンマψ007の映像を上書きし、俺の「ボロアパート」を完全再現。
ホログラムで、俺がアパートでダラダラ寝転がり、エロ本を読み、扇風機で涼み、包丁でカップ麺の具を切り、バイクで1回だけ汗をかき、
TENGAで…いや、これは飛ばそう!
観客席の学者たちが、触手をバタバタ振って大感動。
「これがH-001の真実! 彼は、ボロアパートで、繁殖や自切を超えた、普通のオタク生活を送ってた! 彼の心…オタク魂が、ここにある!」
ヒトミ…! お前、ほんと最高だ! 俺のボロアパート生活、完璧に届いたぜ!
ガンマψ007は、触手をダランと下げ、観客の反応に圧倒される。
「…ベガα1103、君の勝ちだ。だが、H-001の遺物には…まだ隠された秘密がある!」
秘密ねえよ! 全部晒しただろ! 俺の人生、ボロアパートとオタク魂で完結だ!
観客席の学者たちが、一斉に触手を振ってヒトミを称賛。
「ベガα1103のオタク説が正しい! H-001は、ヒトの心の象徴だ!」
ガンマψ007は、ジャラジャラ装飾を鳴らしながら悔しそうに退出。
だが、去り際に不気味な一言。
「…ベガα1103、H-001の真実は、別の遺物に隠れてる。次の研究で、私は必ず戻る!」
別の遺物!? もうねえよ! 俺の部屋、全部掘り返しただろ! もう放っといてくれ!
ヒトミとボロアパートの絆
博物館が静まり返った夜、ヒトミは俺のガラスケースに触手を置き、静かに呟く。
「H-001…君の『ボロアパート』、君のオタク生活…私が証明できた。
私の先祖は、ヒトのDNAを受け継いだ。だから、私は君の心…君のダラダラした日常に、特別な何かを感じるんだ。」
ヒトミ…! お前、ほんと良い奴だ! 俺のボロアパート生活、ちゃんと届いてくれてありがとう!
ヒトミは、微笑むように触手を揺らす。
「でも、H-001…ガンマψ007が言った『別の遺物』…もしかしたら、君のアパートにまだ隠された何かがあるのかも。次の実験で…」
おい、ヒトミ! そこはもういい! ボロアパートに何もねえよ! ただのゴミとオタク魂だけだ!
続く、オタクの新時代
ヒトミの勝利で、俺の「ボロアパート生活」は全宇宙に認められた!
ガンマψ007はまた退けられたけど、奴の「別の遺物」発言がマジで気になる…。
俺の尊厳は、なんとか死守できたけど、ヒトミの次の実験とガンマψ007の復讐が怖すぎる!
果たして、俺のオタク人生はこれで解放されるのか? それとも、さらなる誤解が待ってるのか?
そして、俺のエロ本、扇風機、包丁、バイク、TENGA…いつか「ただのゴミ」として自由になれる日は来るのか!?
ヒトミ、頼む…次はマジで平和な実験で、俺のオタク魂をそっと見守ってくれ…!




