詩 雨上がりの街
雨上がり
水の雫
光を反射して
陽の力を放つ
傘の花
咲いた後
小さくなって
閉じていく
街の中
姿を消していく
長靴と雨合羽たち
家の中に
ビルの中に
車の中に
木の下に
茂みの中に
隠れていた者達が
あふれ出て
また 水たまりの上を行きかう
雲離れ
虹かかり
青色満たした空
水の匂いを含んだ風
「ストーリー」
水滴。光。街。生命。
何気ない雨上がりの日常。
たくさんの違いと、たくさんの変化。
ありふれたものばかりなのに、それらは時として人の情緒に訴えかけてくる。