表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リタとリコ  作者: SOLT
1/1

大学

プロローグ

僕は屋烏之オクウノりたと言う。今、僕は大学へ進学するか話し合っているところだ。


「特にやりたいことも無いのに打算なく大学に、行こうなんておかしいと思うよ?」


僕にはやりたい事が無い。基本給が上がるから、とか言う世間の都合で大学へ行かされようとしている。


「お母さんとお父さん、大学行ってないじゃん」


「私達は良いんだよ。結果的に稼げているから」


結果論でゴリ押しされても、何も響かない。たまたま運が良かっただけですという話だから。


「大学に行けば良いんでしょ?分かったよ…」


乗る気になれないまま、その場しのぎでテキトーな言葉を吐いた。


 本当に行きたくない。行く理由も見いだせないし、行ったところで勉強して部活して帰ってくる、その往復に過ぎないのだから。


「はぁ。めんどくさいなぁ」考えるだけでため息が止まらない。地球温暖化が進んでしまいそうだ。


 配信アプリでライバーさんに相談したり、スマホで検索したり、とにかく落ち着かなかった。親から言われたオープンキャンパスに行かなくては行けないし。どこかで働いて家を出たかった。




    〚オープンキャンパス初日〛


 だだっ広い校庭とドデカイ校舎に呆気あっけに取られてしまった。この学部は◯◯で◯◯の為と必死に教壇で先生が語っているが、難しすぎて全く頭に入らない。結局、堅苦しい話が午後まで続いて背中がバキバキになった。


「結局、良くわからなかったな」思ったよりも、窮屈で退屈な空間だった事に少しがっかりした。


〈ドンッ〉


カバンをいきなりどつかれた。さっきの説明会の時に寝ていたのがバレてしまったのか。


「あのぉ、説明会寝てしまってすいませ..」


「えっ!?私こそすいません。本読んでて...」


「あっ、お気になさらず」


 彼女の手から落ちた本は【友達に嫌われない方法】この子、嫌われているのか?見た目は今時の片目ウルフヘアーで、カッコ良さと可愛さを兼ね備えているし、何が嫌われているだろう。オープンキャンパスより、それが気になってしまった。


「大学も悪くないか。あの子入学するのかな」


「もし、入学したら、あの子と友達になろう..」


オープンキャンパスも含めて、大学の印象は良くも悪くも楽しいのかもしれないと思う事ができた。そして、いつも通りゲームに没頭し始めた。

お楽しみください

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ