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理想の生活を夢見るのは間違っている  作者: らびみぃ
第2章 理想の生活編
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34話 第一回なんとかなるさ作戦会議!

 突然家を改造できることを知った四人は早速アイデアを出し合い理想の家を造るのであった。


 3月4日午後10時、四人は家を造っていた。


「まずは、扉入ったたらすぐ喫茶店、奥にキッチン真ん中にはみんなで集まれる大きな席を用意しよう」

「かなた、思ったよりセンスあるかもな」

 かなたは龍輝に褒められて少し調子に乗る。


「みんな要望とかあるか?じゃあ、かなめ」

「は、はい!私は自分の部屋があったらいいと思います!」


「よし採用!龍輝は?」

「セカイさんほどじゃないが風呂とかトイレは必要だよな」


「確かにそうだ!採用!風呂はプリセットってのがあるみたいだ、えーっと、全部クソデカい露天風呂じゃねーか!」

「桜は何かあるか?」

「そういえば掃除してるとき依頼がどうとかって言ってたわよね?そういうのを聞ける場所を造るのはどうかしら」

「いいね!採用!」


 かなたはすべての意見を採用し世界に一つだけの理想の家を完成させるのであった。

「よし、できた!」


 扉を開き中に入ると、まずおしゃれな喫茶店が広がる。

 真ん中には大人数で食事をできるスペース、奥にキッチン。

 左に進むと窓際に個別のスペース、反対側に四人の部屋と空き部屋が二つ、手前からかなた、かなめ、龍輝、桜、の順で並んでいる。

 そのまま奥へ行くと何故か屋根のない平屋なのに屋根裏へ進む梯子、喫茶店の奥へ進むと、異様に大きい露天風呂。

 四人のあれこれが詰まった理想の家が完成したのであった。



「やっと完成した……これで明日星が来ても問題ないな」

「はい!」


「で、その星って子からの依頼について俺たちにも詳しく教えてくれないか」

「ああ、実はだな――」


「ライブの護衛か……」

「星さんってあの人気アイドルの子でしょ?始めて受ける依頼にしては随分レベルの高い依頼を受けたわね……」


「ごめんよ二人とも……最初は断ろうと思ってたんだけど、なんというか、すごく困ってそうだったし」


 かなたがそう言うと二人は呆れながらも言った。

「かなたらしいな、昔と変わらなそうでなんか安心したよ」

「私も助けてもらったし、勿論協力するわ」


「二人とも……ありがとう!それじゃあ明日に備えて今日は就寝!」




 ――

 3月5日午前10時

 喫茶店の入り口が開く、特にお客が来るわけでもなく時間が過ぎてゆく。


 カランカラン、12時を過ぎたころ初めて喫茶店の扉が開く。

「遅くなっちゃってごめん!」

 星来店。


「お疲れ様です!星ちゃん!」

「かなめちゃん!お店の雰囲気変わった?すっごくいい感じ!」

「そうですか!昨日頑張った甲斐がありました!」


 かなめが星を席に案内する。

 ギギ、ギギ、ガチガチに緊張したかなたがやってくる。

「かなたくん!私の依頼受けてくれてありがとう!」

「ドウイタシマシテ、サッソクデスガ」

「私が言うのもなんだけど、そんなに緊張しないで!ゆるくいこ!」


「そうか、じゃあまず新しい仲間を紹介しようじゃないか!」

 緊張は一瞬にして解けたらしい。


「どうも、龍輝です」

「桜です」

「二人とも~!急だったのに私のためにありがとう!」


 二人は照れ臭そうに言った。

「俺は、別に誰のためとか気にしてない」

「私も、助けてもらった側だし」


 さすが世界一のアイドル、一瞬にして二人の心をつかんだようだ。


「二人の紹介も済んだところで早速本題に入るか、星のライブの護衛について」


「うん、そうだね」


 星はこれまでの経緯を話し始めた。

「ちょうど一週間くらい前、私宛に手紙が届いたの、その手紙には「3月6日のライブを中止しアイドルをやめなければお前に命はない」って書かれていたの」

「今までも何回も殺害予告が来たことはあったし全部何にも起きなかった、それに今回のライブは絶対中止にできない、ライブを楽しみにしてくれている人、今まで協力してきてくれた人、それにたくさんのお金」

「実は私事務所とかには入ってなくてね、全部一人でやってきたの、手紙も私宛だったし誰にも見せなければ協力してくれてる人たちは殺害予告が届いてる事なんてわからない、警備も雇ってるしもし何かあっても大丈夫って思ってたの」

「でも3月2日、ここに来た日の朝、警備してくれる予定だった会社から突然キャンセルの電話が来たの」

「それでちょっと心配になっちゃってね、昔のことを思い出してたら探偵事務所のことを思い出して何とか調べてきてみたら、二人に出会ったって感じ!」


「なるほど、もともと警備してくれるはずの人たちにはなんて言われて断られたんだ?」

「それなんだけど電話したら「こちらからは何も言えない」って言われて切られちゃったの、今までも何回か警備頼んだことあったのに」

「なんだそれ!?」

「そのあとその会社直接聞きに行ったんだけど、結局追い返されちゃって……」


 龍輝がかなたに耳打ちした。

「その警備会社怪しくないか?何かあるかもな」

「そうだな、この後行ってみるか」


「それで、四人に警備してもらいたい場所なんだけど」

「そういえば、聞いてなかったな、どこなんだ?」

「自由でいいよ!」

 『え?』


「今回のライブ会場すっごく広くてね、さすがに四人じゃ厳しいと思って、私も能力使おうと思うの」

「能力?何かできるのか?」

「私、五感には自信があるの、怪しいやつが居たらステージから合図を送る!それでどう?」


 かなたは少し黙った後言った。

「いい訳ないだろ!」


「やっぱりか……」

 星は残念そうに言った。


「でも星、面白そうだからその作戦で行こう」


 『え!?』

 かなたのまさかの発言に驚く四人。


「かなた、本気か?星さんの命がかかってるかもしれないんだぞ?」

「そうよ、かなた、考え直しなさい!まだ時間はあるわ!」


「いいや、星の作戦で行く!」


「かなたくん、ほんとに言ってる?」

 星が問いかける。


「なんで星もそっち側なんだよ!」

「いや、だってほんとに通ると思ってなかったから、てへっ」


「とにかく!その作戦で行くからな!」

「かなた様、私たちで本当に守れますかね……」

「心配しなくても大丈夫だかなめ、絶対星を守ってやる。約束だ」

 かなめはかなたを少し見つめる。

「分かりました!私も賛成です」


 桜は驚く。

「ちょっ!かなめまで」


 かなたは龍輝に問いかける。

「龍輝だって自由に動けたほうが戦闘になったら戦いやすいんじゃないか?」


「確かにそうだが」

「よーしじゃあ龍輝も賛成な!」


 龍輝は呆れながらも笑う。

「しょうがないな」


「桜はどうする?」

「……分かったわよ、その代わり星さんの命が一番の優先だからね」

「もちろん!」


「みんな……本当にありがとう!」


「いいのよ、かなたは昔からこんな感じだったし」

「そうなの?あ!それと桜ちゃん、龍輝くん、二人もため口でいいよ!」


「分かった、それじゃあ星、よろしくな」

「……星、よろしく」

 桜は照れ臭そうに言った。


「明日はみんな頑張ろう!」

 『お――!』



 ――

 星が帰った後かなたは三人に聞いた。

「作戦会議ってあんな感じでいいのか?」


 もちろん三人は思った。

 『いい訳ないでしょ』

この前作品情報をちらっと見たらブックマークしてくれている方がいて、三度見してしまいました笑

ありがとうございます!

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