27話 二人の行方
4月3日午前7時、三人は結局ホコリまみれの部屋で寝た。
「おはようございます!かなた様!」
「ふわぁ、おはよう、かなめ」
「よく眠れましたか?」
「いや、まったく……ホコリが凄くて何回か目が覚めた」
「実は私もちょっと寝不足です、早く家の掃除をしたいところですが……」
「先に仲間集めかぁ」
「そうですね、ちなみに護衛の内容とかはどうなんですかね?」
「詳しい話はギリギリだけど5日に星にも来てもらって一緒に考える、どんな奴が相手かもわかんないし、なんなら予告だけ出して来ないかもしれない」
「確かにそうですね!それで仲間って誰かいい人がいるんですか?」
「いるじゃん!龍輝と桜が!」
かなめはハッとすると満面の笑みを浮かべた。
「いますね!お兄ちゃんと桜ちゃん!あ、でも私二人としばらく会ってなくてどこにいるかまでは……」
「そういえばそんなこと言ってたな」
「はい、こっちに戻ってからまた別々になってしまって、でも校長先生なら分かるかもしれません!」
かなめは校長を指さした。
が、校長はソファで寝ているようだ。
「じいさん、昨日からほとんど寝てるんじゃないか……」
かなたは寝ている校長に近づくと問いかけた。
「じいさん、龍輝と桜の居場所知ってるか?」
「……」
校長は寝ているようだ。
しかし、かなたはニヤリと笑った。
「じいさん、かなめにはバレてないのかもしれないけど、俺は起きてるの知ってるぜ?」
「え?そうなんですか?」
校長はビクッと動くと、横になったまま言った。
「なぜわかったんじゃ」
「だって、この家ホコリまみれで歩くと床に足跡がつくんだけど、朝方俺が起きた時には足跡なかったのに床に足跡が増えすぎなんだよ!」
「まさかホコリでバレるとは、ほっほっ、大したものだ」
「それで、二人の居場所知ってるのか?」
「一応知っているが、今いるかどうかは知らぬ」
「何の手掛かりもないからな、その場所教えてくれ」
「よかろう、二人が居るであろう場所は、空街跡地じゃ」
校長は二人が居るであろう場所をお教えてくれた。のだが。
「全くわからーん!どこだそこ!?」
かなたは大星にきてまだ1日しかたっていない、そのため地図など見ても分かるわけがない。
「だ、大丈夫ですかなた様!私は少しなら分かるので」
「ほんとか!ならいいか!」
「はい!それにマッスルちゃんと校長先生もいますし!」
すると校長が言った。
「すまぬが、今回わしは行けぬ」
「ええ!そうなのか!?」
「わしは家に帰らなきゃならん、仕事をため込んでしまってるからのぉ」
かなめは驚きながら言った。
「校長先生ここに住み着くんじゃないんですか!?」
「ほっほっ、ここは二人で好きに使ってよい、もう入学式が近いからのぉ、やることがたまってるんじゃ」
かなたはふと疑問に思った。
「じいさんって本当に学校の校長なんだっけ……昔そんな話を聞いた気もするんだけど」
「はい!校長先生は、こんなんですけど一応校長先生です!」
「へぇー、一応本当に校長なんだな」
「実はかなた様に渡したいものがあったんですけど、まさかこんなことになると思っていなかったので、星さんの依頼が解決したら渡しますね!」
「お!なんかあるのか!」
「はい!楽しみにしといてくださいね!」
かなたは俄然やる気が出てきたようだ。
校長が立ち上がった。
「それじゃ、わしはそろそろ行くとするか、二人とも頑張るんじゃぞ」
「当たり前だ!」
「ほっほっほっ、元気でよろしい」
そう言うと校長は雲に乗ってどこかへ行ってしまった。
「にしてもあの雲便利だよなぁ」
「そうですね、私も欲しいです」
「どっかに売ってたりしないのか?」
「今度校長先生に聞いてみますか」
「そうだな、聞いてみよう」
校長を見送ると、早速二人は準備を始めた。
と思いきや、もう準備は終わっているようだ。
なんせ、二人は荷物など持っておらず、食べ物もなければ今着ている服以外に着るものを持っていない。
そして家全体がホコリまみれで、あまり居たくはない状況なのだった。
「よし!早速探しに行くぞー!」
「おー!」
「それで、じいさんが言ってた空街跡地ってのはどこにあるんだ?」
「えーっとですね、ここから大通りに出てまーっ直ぐ行ったらつくと思います!」
「ほ、ほんとうか……?」
「や、やっぱり心配なのでマッスルちゃんに聞いてみましょう!」
「そ、そうだな!」
かなめは自分のマッスルをポケットから取り出して開いた。
「マッスルちゃん空街跡地の場所を教えてください」
「……」
かなめは悲しそうにかなたを見つめこういった。
「私の、充電がないみたいです……」
「わ、分かった!俺のを使おう!マッスル、空街跡地の場所を教えて」
「はいマッスル!」
かなたのマッスルは充電してあったため動くようだ。
それでは龍輝と桜が居るであろう空街跡地を説明するマッスル!
と、その前に今の場所と近くの街についても説明するマッスル!
まず、今いる場所はかなめの家で、もとはセカイの探偵事務所、喫茶店、民泊として使われていたマッスル!
家の周りはすべてセカイの所有している土地で、とてつもない広さマッスル!そのため家に続く道以外は全く整備されてなく、木や石などがたくさんあって危険マッスル!
唯一の道を進むと大通りに出るマッスル!この大通りはデカいだけで対して車は通らないマッスル、この道を左にしばらく行くと大陸最大の街があるマッスル!今回はこっちに用はないので説明はまた今度するマッスル!
そして大通りを右に行くと今回の目的地、空街跡地があるマッスル!
跡地と言われているということは、もう空街はないマッスル、その代わりとてつもないデカさの大樹があって、ここからでも見えるマッスル!
二人は左を向くと上を見上げた。
「うわっ!でっか!」
「私あの大樹は見覚えあります!あ!」
「どうした!?」
「そういえば昔、初めて桜ちゃんと会った場所がそこだったような!もしかしたら私、桜ちゃんのおうちの場所、分かるかもしれません!」
「おお!すっごい大事なこと思い出したな!」
「かなた様、行きましょう!」
しばらく歩きもう少しで空街跡地につく頃。
ちなみにもう一つ、二日前に更新された情報があるマッスル。
「マッスル!そんな最新情報までわかるのか!すごいな」
今の空街跡地は危険マッスル。
なぜなら――
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