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理想の生活を夢見るのは間違っている  作者: らびみぃ
第2章 理想の生活編
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25話 マッスル!

 ひとまず、かなたとかなめは家へ入ることにした。

 かなたはドアの前に立つとドアノブを握りひねった。


 ガチャガチャ、ガチャガチャ、ドアはびくともしない。


「かなめ、鍵かかってないか?」

「鍵ですか?私、鍵持ってないです!」

「え、まじか」

「私も帰ってくるの数年ぶりなんですよね」

「え……まじか」


 どうやらかなめもここにはしばらく住んでいなかったらしい。

 鍵がなければ家に入れない、そうなると今日寝るところがない。


「かなめ、俺は今お金を持ってない」

「私もです!」

「そして家にも入れない、そうなると今日はここで野宿になるんだがいいかい?」

「二人でですか?」

「うん」

「だいじょうぶですよ!」


 なぜか嬉しそうなかなめ、野宿は内心嫌なかなた。


 かなたは覚悟を決めた。


「……かなめごめん!ドア壊すわ!」


 かなたは思い切りドアをガチャガチャし押した、それに合わせ少し水竜の力も混ぜる。

(かなた!まだ俺の力使えたんだな!)

「当たり前だろ!昔あんなに特訓したんだ、弱くなってるけど多少は体に染みついてるよ!」


「かなた様!なんとなくもう少しで壊れそうな気がします!」

「もう少しだ!うおおお!」


 だんだんとドアのぐらつきが大きくなってきていた、もっと他にいい方法があるだろう、なぜ鍵を探すこともなく破壊することにしてしまったのか、もはや誰にも分からないがあと少しでドアが壊れることは分かった。

「行ける!」

「行けます!」

(壊れるぞ!)


 その場にいた全員が壊れると思ったその時、ガチャ。

「えっ……」

 ドアのロックが解除され押していた勢いのままかなたは家の中へと倒れた。


 暗い家の中でとてつもない量のホコリが舞う。

「ゲホッゲホッ、ドア開いたんだけど!」


「かなた様大丈夫ですか!?」

 かなめが駆け寄ってくる。

「なんとか……ホコリが凄くて病気のなりそうだよ」



「この程度のホコリじゃ病気にはならないマッスル!」

 突然知らない声が聞こえた。

 かなたが起き上がると、そこには外から見た家全体の大きさよりも明らかに大きい室内、そして部屋の数、平屋のはずなのに二階への階段まであった。

「な、なんだこの広さ!」


「驚いてないでこっちに来るマッスル!」

「何が喋ってるんだ?」

 二人は声のするほうへ向かうと、そこには机にポツンとおかれた携帯があった。


「これが喋ってるのか?」

 かなたは携帯を手に取った、かなめに見せるとまたしゃべり始めた。


「そうマッスル!あまりにもドアを押すから壊れると思ってマッスルがドアの鍵を開けたマッスル!久しぶりマッスル!」

「マッスルちゃんが開けてくれたんですね!家を出るとき充電機に差しといてよかったです!」

「かなめ、数年帰ってないんだよな……?それ、電気代どうなってんだ……てかマッスルちゃん?」

 かなたは首を傾けた。


「えっと、これはセカイ先生が唯一成功した?と言ってる発明品で、ぱかぱかってする携帯の超進化版、通称マッスルちゃんです!」

「師匠すげー!」

「ここだけの話ですけど、語尾にマッスルって言っちゃうのは何故だか分からないそうです!」

「そ、そうなんだ」


 かなめは豆知識付きでマッスルについて教えてくれた。

 セカイの発明品マッスルとは携帯として使えるうえに専用ミニゲームや情報検索、他のマッスルを持ってる人とは友達になれて連絡を取り合うこともできる便利な道具だ!

 そして目玉の機能が2つあるそうで、1つはお分かりの通り喋る!もう1つはなんと!持っているだけで全世界の登録済み言語を自動翻訳して同じ言語を話しているように聞こえるそうだ!しかも自分は普通に話すだけで相手に伝わるんだ!名前もマッスルで覚えやすい!こんなに良い携帯はほかにないだろう。


「翻訳とかできるのか!?なんだそれすげぇ!あ、でも間違って翻訳したりしないのか?ちょっとおかしく聞こえたりとか」

「マッスルちゃんは魂みたいなもので、水竜さんがかなた様と契約したみたいにマッスルちゃんが携帯の中にいるみたいな感じです!なので難しいことは考えなくて大丈夫です!私も使ってますし!」

「それ、携帯と契約してるってことか?まぁ、かなめも使ってるなら何でもいいか!」

「簡単に言っちゃえばそんな感じだった気がします!詳しいことは……忘れちゃいました!」


 

 ただ、問題もあるようで。


「ただ一つだけ問題があるんです……」

「こんなすごいのに問題なんてあるのか?」

「はい、実はマッスルちゃんはセカイ先生が他の研究中に失敗した時たまたまできてしまったそうで、世界に10台しかないんです」

「……さっき成功してできたって言ってた気が」

「この家に6台、他4台はどこにあるか私は分かりません、でも大丈夫です!かなた様にはこのマッスルちゃんをあげるので!」

「ほんとか!?さすがにもらいづらい気もするんだが」

「気にしないでください!もともとマッスルちゃんたち10台は私がもらった物なので!」

「分かった、それならありがたく貰う!よろしくなマッスル!」

「はいマッスル!」


 こうしてかなたは新しい携帯を手に入れたのであった。


「あれ、そういえばじいさんはどうした?」

「すっかり忘れてました!まだ外で伸びたままでした!」

「なに!?早く家に入れてあげないと!」

ちょっとストックがあるので、もしかしたら次が早めに出るかもです!

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