18話 暴走
かなたと龍輝はまさかの友達になり、かなめと桜を見つけて研究所を脱出しようとしていたのだが……そんなに簡単にはのが世の中。
二人は敵の組員たちに囲まれていた。
「龍輝、さっきまで仲間だったんだろ……何とか説得してくれよ」
「それは無理だ、こいつらがどんな奴らだか知らないのか?」
「うん、知らない」
「……ほんとに何も知らないで来たんだな」
「こいつらはな大星ではなかなか有名な組織の傘下の奴らで、目的の為なら殺しもするし、何なら仲間も……裏切者のはもちろん……」
「ああ!もういい!大体わかった、なんかそういうの聞いたことあるし、てかそんな組織にいたのかよ……」
「過去のことは忘れてくれ」
「じゃ、戦うしかないってことか……」
「そうなるな」
「龍輝、殺しはなしだぞ」
「分かった」
二人は戦う気満々で構えた。
すると組員のボスが話しかけてきた。
「待ちたまえ少年たちよ、君たちの力はとても素晴らしいものだ!龍輝は知っているだろうがここでは魂の研究をしているんだ、良かったら二人とも魂を我々に提供してはくれないかね?」
ニヤリと笑うと続けてこう言った。
「もし魂を提供してくれるのであれば……君たちを逃がしてあげよう!」
そんなに簡単に逃げられるわけがない、二人はそれを分かっていた。
「悪いがボス、いやクソジジイ!その話には乗らない、かなたもそうだよな」
「もちろん、魂の出し方とかわかんないし!」
彼は出し方が分かったら提供していたのだろうか……
二人が断るとボスは笑った。
「ははは!そんなこと言っていいのかな?こっちには人質がいるんだぞ?」
そう言うとボスはタブレットを取り出し映像を二人に見せつけた。
そこにはかなめと桜が捕まっていたのだ。
「桜!」
龍輝が大きな声で桜の名前を叫ぶと、画面の向こうの組員が桜の足めがけて銃を向け発砲した。
画面の向こうで桜が撃たれた、その映像を見てしまった龍輝は今使える龍王の力を全開放し組員たちに襲い掛かった。
ボスは驚き、タブレットを投げてしまった。
龍輝の力は凄まじく、人間の組員たちの力では全く歯が立たない。
かなたは急いで龍輝の暴走を止めに入るが先ほど戦った力とは比べ物にならない威力で吹き飛ばされ壁に打ち付けられてしまった。
「っぐ、マジか龍輝、俺の時は手加減してたってか……」
(かなた、これは思ったよりまずそうだな)
「かなりな……龍輝が誰か殺しちゃう前に止めないとな」
かなたは組員たちの視線が龍輝に集中している間に投げ捨てられたタブレットをこっそり拾うと部屋を出た。
「誰かが死んじゃう前に……!間に合ってくれよ!」
「誰か!こいつを止めてくれ!」
どうしようもない組員たちは叫び助けを求めることしかできなかった。
「龍輝よ……まさかここまでの力を出すことができるとは……!」
龍輝はボスの姿を確認するとスピートを上げ思い切り殴り掛かった。
ボスは避けきれず背中から突撃され、倒れこんだ。
「ぐああああ!」
背骨は確実に折れただろう。
倒れこむボスに龍輝はもう一撃殴り掛かろうとした。
死人は今のところ出ていないものの、組員たちはもう戦えなかった。
魂を持つのにも関わらず、子供だからと言ってなめていた組員たちの完全敗北である。
「お、俺たちの負けだ!桜を解放する!もう一人の少女も狙わない!だ、だから許してくれ……」
ボスの悲痛な叫びも今の龍輝には聞こえていなかった。
……俺は何をしているんだ、龍王、桜、今はこいつを殺す事が先か。
龍輝は倒れているボスに狙いを定めると頭めがけて殴り掛かった。
「龍輝もうやめて!」
「っ……!桜の声……」
龍輝は少し正気を取り戻すと、力を使いすぎたのか意識が飛んでしまった。
「ったく、こいつの一撃痛すぎる……」
かなたはギリギリ間に合い龍輝の攻撃を防ぐことに成功した、と言っても威力が強すぎてボスは壁に激突、剣は砕けてしまった。
手も痺れたし、滑り込んで防いだせいで腰が痛い。
「さすがです!かなた様!」
かなめはぴょんぴょん跳ねて喜んだ。
「かなた、本当にありがとう、龍輝が誰かを殺してしまうところだった……」
桜は少し涙を流した。
「よーし、あとはここから出るだけ!二人を探すのに見たこのタブレットすっごい優秀でこの研究所の構造が全部載ってるみたいなんだ」
かなたが龍輝を抱えて部屋を出ようとした時だった!
いきなり研究所全体が揺れだし壁、床、天井が崩れ始めた。
読み直してないので誤字が、、、言葉に詰まって文が変なところがあるかもです、勉強します。
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