14話 ゆっくり時々速く
2月18日
またまた一週間がたっていた。
「ねえかなめ、出会って3日くらいは長く感じたんだけどさ、最近なんか時間の進み早くない?」
「かなた様、人生というのはそういうものです、歳をとればとるほど早く進んでいるように感じるものなんです」
小学生なのになかなか深い事を言う。
「そ、そうか……それなら水竜の力も早く使えるようになりたいものだが……」
「それはそれです!」
だそうだ。
そんなことは言いつつかなたは二週間でかなり成長していた。
剣術、これはもともと身体能力が高く、運動能力もあったためかなり成長した。
振りの速さ、回避能力などは高校生レベルまでは上がっただろうか。
そして魂の使い方、これに関しては水竜も驚くほどの成長を見せた。
水を剣に纏わせることができるようになり、なんと指から水鉄砲を打てるようになった。
もちろん威力はおもちゃ程度だが。
体の一部を水に変えるのはいまだに苦戦しているようだ。
この成長ぶりには水竜もコメントを残している。
「まさかここまで成長するとはな!さすが俺が認めただけある!そして俺の指導がいいからってのもある!」
だそうだ。
かなたは水竜がこのことをかなめに言っている時とてもいやそうな顔をしていた。
この時ついでに魂の声は二種類あり、周りに聞こえるやつと聞こえないやつがあることを知った。
次の日――2月19日
「よし、行くか!」
「はい!頑張りましょー!」
「久しぶりの戦いじゃ!」
全員のやる気はMAX、ついに龍輝のもとに向かうのであった。
「で、どうやって行くんだ?」
かなたは場所を知らなかった。
かなめは紙を見た。
「この紙に書いてある地図を見た感じ……うーん、ん?」
「どうした?」
「これ……どこですか?」
よく考えたらかなめはこの世界の人ではないので分からないのも当然である。
かなたが紙を借りて見てみることに。
「うーんと、この山は、あの山、?ん?…………」
かなたは何かに気づいたようで、固まってしまった。
「かなた様、大丈夫ですか?」
かなたはプルプル小刻みに震えながらかなめを見つめた。
(いったいどうしたんだかなた?かなめに言えないことか?トイレか?大の方か?)
「いや、水竜違うよ……この地図の場所……」
緊張が走る。
「……めっちゃ遠い」
「……かなた様、マジですか」
「マジ」
「かなた、マジか」
「マジ」
紙に書いてあった場所はかなたの家から何千キロも離れた観光地で有名の孤島だった。
「さて、どうやって行くか……」
しばらく考えると、かなたはふと思った。
「そういえば、龍輝ってどうやって帰ったんだ?」
そう、龍輝がどうやって帰ったのかだ。
「確かに!お兄ちゃんどうやって帰ったんですかね?」
またしばらく考えると、かなたはビビッときた。
「もしかして、龍輝も師匠が使ってたワープできるやつもってる?」
「絶対それです!昔セカイさんがあのワープを作った時みんな貰ったんです!」
「え、あれ師匠が作ったの!?しかもみんな持ってる!?それなら師匠、俺にもくれよぉ!」
ないものはしょうがない、かなめが持っているというので探してもらうことにした。
「いけないと思ったけど結構すんなりいけそうで良かったな」
(セカイのことだ、これも想定済みだろ)
「そうなのか?あの人ホントなにもんなんだよ……」
そんなことを水竜と話していると、かなめがしょんぼりした様子で戻ってきた。
「かなた様、なかったです……」
少し泣きそうだった。
「いやいやいや!全然大丈夫!よし!時間かかるけど新幹線とか飛行機とかで行こ!」
かなたは時間はかかるが普通に行くことを提案した。
しょんぼりしながらもかなめはうなずいた。
その時だった。
ビュンー!一瞬かなたの顔すれすれの所を何かが通った。
「ひぃ!なに!まさかかなめを狙う人!?」
振り返るとそこには袴姿で和弓を持った少女がいた。
「次は外さない」
少女は確実にこちらを狙っていた。
(かなた!また来るぞ!)
「分かってる!」
ビュンー!もう一発放たれた。
その矢はかなたではなくかなめを狙っていた。
「!!」
かなめは何かしらの力は持っているのかもしれない、だとしても普通の女の子、ものすごいスピードで放たれた矢をよけることなんてできる訳なかった。
明日はお休みするとかしないとか。
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