13話 できれば楽したい
2月11日
あれから一週間がたっていた。
「ねえかなめ、いつまで水竜使いこなす特訓しなきゃいけないの……」
「お兄ちゃんが龍王の力が使えるようになってた以上かなた様にも水竜さんの力を使えるようになってもらわないと!」
「そうだぞかなた!龍輝をぶっ飛ばすんだろ!」
「ぶっ飛ばすとは言ったけど、できれば話し合いで解決したいというか、なんというか……」
「おい!俺は戦いたいぞ!」
「多分戦うことにはなると思うけどさあ」
「かなた様は優しいんですね」
かなめはニコッと笑う。
「ま、そゆこと」
かなたはそういうことにした。
「なんとなーく腕に水をまとえるようになったんだけどなぁ、これ以上できる気が……」
かなたがそう言うと、かなめが何かを思い出したかのように荷物の中を探し始めた。
「あ!そういえば私いい物持ってたはずです!確か……」
ごそごそと荷物を出し始めた。
「ん?なんか持ってるのか?」
「はい!……あ!ありました!」
どうやら見つかったようだ。
かなめは荷物の中からセカイが使っている小さいキューブを取り出すと、その中からキラキラとした剣が出てきた。
「そのキューブいったいどうなってんだ……」
セカイの作ったキューブは謎が多い。
「ふふーん!これはですね、剣です!」
それを見たかなたはと言うと。
「お、おお!すげー!でもさ、かなめの世界では良くても、こっちで使ったら多分捕まるよね……」
かなめは剣を高々と掲げたまま固まった。
そんなことをしていると水竜が言った。
「その剣、天界にしかない超貴重な石でできた剣じゃないか!」
「え、テンカイ……?」
かなたはキョトンとした。
「あの石は対魂用、昔唯一その石の武器を使ってたやつが、戦った相手を殺さないで倒していたのを誰かが見て名付けた通称『天使の武器』!」
「おお!なら使っても大丈夫なのか?」
「それは分からないがこの世界には存在しないし、人を殺す力はないから大丈夫だ!」
ということで大丈夫になった。
「はい、かなた様!あげます!」
「ほんとにこんないい物貰っていいのか?」
「はい!いつものお礼です!」
こうしてかなたは龍輝と戦うための武器を手に入れたのだった。
「よし!これで戦える!できれば話し合いたいけど!」
「何を言ってるんだかなた!俺を使いこなす特訓は終わりじゃないからな!」
「えぇぇ……」
研究所に行くのはまだかかりそうだ。
会話、多いですね
良かったら評価、ブックマークお願いします!




