11話 ゲームは1日1時間
2月4日午前7時
かなたとかなめは避難した和室でゲームをしていた。
「はぁ、何でこんなことに……今日学校あるのに……」
そんなことを言いながらかなたはゲームを起動した、こいつの中には今日学校に行くという選択肢はもうないようだ。
「ごめんなさい、お兄ちゃんのせいで……」
「ま、別にいいけどさ」
かなたはニコッと笑った。
「私のわがままでかなた様をいろんなことに巻き込んでしまって、」
かなめが落ち込んでいると、かなたがすかさず話す。
「はい!もうこの話おしまい!俺がいいって言ってるんだからいいんだよ、これも1つの思い出よ!かなめと出会ってからめちゃくちゃ楽しいんだからそれ以上言わないで!」
かなめは嬉しかった、私はここに居てもいいんだと思えた。
「かなめ、聞きたいことは山ほどあるんだけど、いったん一緒にゲームしない?」
「え?ゲームですか?」
「そう!このバトルゲーム今めっちゃはまってるんだよね!
かなめは目をキラキラさせて言った。
「私ゲームやったことないです!」
どうやらかなめは今までゲームをしたことがないらしい。
「ほほぅ、じゃあ操作とか教えてあげるよ!」
「はい!お願いします!」
「それじゃあまずルールから教えるね」
かなたはゲームの画面を指さしながら教えた。
「このいま動いてるのが自分のキャラで、反対側にいるのが敵、で、あいつを倒したら勝ち、簡単でしょ!」
かなたの説明はとても雑だった。
かなめはすかさず質問した。
「相手の人を殺すってことですか?」
かなめからのまさかの質問に今までそんなこと考えずにプレイしていたかなたは反応に困った。
「え、ゲームの中だから実際に殺してるわけじゃないけど……このゲーム銃とかないしイラストがかわいいから人気なわけだし……うん、」
少し沈黙が続き気まずくなった。
すると、かなめが一言。
「かなた様、誰も殺しちゃだめですよ?」
「え?ゲームの話?」
「んー?どっちでしょうねっ」
かなめはとても可愛い笑顔でニコッとした。
守りたい、この笑顔を。
かなめの笑顔はかなたの心を鷲掴みにしていた。
「約束ですよ?」
「分かったよ、でも、もしもだよ……?もしも俺が誰か殺しちゃったらどうするの?」
かなめは何のためらいもなく言った。
「そしたら、私が全部癒してあげますよ」
「そっか、ありがと」
「もー、何がですか!絶対ダメですからね?約束ですよ?」
「うん、約束する!」
「ふふっ、じゃあ、私は約束と契約どっちもします!」
「なんだそれ!かなめだけ2つなんてずるい!俺もどっちもー!」
2人はそんなくだらないことではしゃぎまくった。
しばらくはしゃいでいたらかなめはピタッと止まった。
「ん?どうした、かなめ?」
「かなた様、思い出しました!」
「なにを……」
「ゲームは1日1時間ってセカイさんが言ってました!もうやめて違う遊びしましょ!」
「え!もう1時間もたってたの!?てか結局ゲームしてないな……じゃあ、次は何するか」
2人はすっかり忘れていた、隣の部屋で龍輝とセカイが戦っていることを。
バッキッ!ふすまが破壊される音と共に龍輝が突っ込んできた。
「ぎゃああああ!」
すっかり忘れていた2人は大声をあげた、そして2人はもう一度驚いた。
「おい……何だその手は……!」
久しぶりの投稿なのに見てくれている人がいて嬉しです!
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