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アイエー5 馬鹿が空からやってくる!!
暗闇の中、馬鹿みたいに飛んでいる馬鹿がいた。その馬鹿は道も分からずただ衝動にかられ進んでいた。しかし、悪運だけは強いので、やがて建物が見えてきた。彼は止まろうと、試みた。しかし、残念にも止まり方が分からなかったのである。
「うわあああああああああああ」
彼は叫んだが。特に何も起きず、そのまま建物に突っ込んだ。そして、くそ間抜けにも頭だけが壁にめり込むという事態になっていた。
「誰か、助けてクレメンス!!」
彼の言葉は、誰にも届かず、戯言になった。