表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/7

フラグはすでに折られてる①

高校生の藤崎圭は、ギャルゲーの如く5人の女の子から想いを寄せられていた。全員に告白された翌日も朝から好感度を上げようと女の子たちが次々に現れる。しかし事前に圭は妹に相談して心を決めていた。その相手とは……!?

 今日は運命の日だ。


 家を出ると、さっそく1人目がぎこちなく声をかけてきた。

「おっはよ!(けい)、偶然だね!」

 声の主は幼なじみの一花(いちか)だ。隣の家に住んでいる黒髪の同級生。かわいいと周りから評判の女の子。


「ね、昨日の今日でなんだけど、一緒に行っていい?」

 上目遣いでこちらを見上げてくる。クラスの男子が知ったら悔しがること必至だ。少し考えて返事をする。まぁ、一緒に登校するぐらいなら。

「いいけど」

 いいけど、君の想いには答えられないんだ。

 もう心は決めている。藤崎圭(ふじさきけい)がそう言おうとした時にいつものあの角が迫ってきた。


 角を曲がる。いつもならここで、彼女とぶつかる。

「わぁー遅れちゃううー!」

 予想通り双海(ふたみ)がいた。どすーん!と正面衝突して尻もちをつく…のが初めて会った時に圭がとったリアクションだった。そのあと教室で再会して季節外れの転校生だとわかった。それからちょくちょくぶつかってくる。そのたびに彼女のツインテールが揺れた。


 今日は間一髪かわすことができた。


 ちなみに予告のように角を曲がる直前で何かしら言ってくるので、避けるか受身をとるようにしているが、たまにぶつかってしまう。対応としては1番危険性が高いのにぶつかったほうが双海は嬉しそうで、怪我はないし不思議な子だな、と思っていたけど昨日の出来事で納得した。


「ちょっと双海!毎回言ってるけどわざとらしいよ!危ないしまだまだ遅刻する時間じゃないわよ!」

 一花も同じことを思っていたらしい。

「いいじゃん!こっから偶然を装って一緒に登校するくらい!一花も同じこと考えて朝同じ時刻に家出てるんでしょ!」

「うっそれは……そうだけども」

 二人は俺の後方で言い争いを始めた。


 そう、2人とも俺と一緒に登校したいのだ。全て偶然だと思っていたのに、一花は俺が家を出るところを待っていたし、双海もいつも早々と角で待機していたという。さらにあわよくば抱きついてしまおう、と思っていたらしい。


 どうしよう、もう結論を言うべきなんだろうか。先に言ってしまっていいんだろうか。この調子だと3人目と4人目と5人目が現れる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ