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マスターの転生遊楽旅  作者: Ryuryu
一章 ダンジョン編
3/59

3話 ダンジョンの強さとは?



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「さて。防衛をしようか。」


『防衛とは言っても何をするのですか?』


「一覧に罠があっただろ?あれとモンスターで急造だが耐えられるぐらいの防衛はしたい。」


それに今は無さそうだがこれから強い人達が来る可能性もなくはない。その時に時間稼ぎ位の物を作るのと作らないとじゃ考え方が違うしな。


『あの。マスター』


俺が考えていると横から少し、申し訳なさそうに呼ばれた。


「どうした?」


『……罠、なんですが……針穴しか使えません。』


「……ん。そうか。」


『はい………あれ?怒らないんですか?』


「怒ってどうするんだよ。怒るよりも先にこれからのことだろ。」


『てっきり、もっと前に言えよ!とか神様にお願いしろよ!とか言われると思いました。』


「俺ってそんなに文句ブツブツ言う奴?」


『…………。』


「まじか。気おつけよ。」


そこまで困るような文句を言ったか少し気おつけて接しないとな。親しき仲にも礼儀ありだな。


「ヒカリ」


『な…なんでしょうか?』


「一つ質問なんだがこのダンジョンってどうやったらレベルって上がるんだ?」


俺が質問をすると少し安心したように息を吐いた(ように感じた。)そして少し気持ちに余裕ができたのかいつも通りな回答が来た。


『基本的には自然に流れている魔力を吸収います。例外としてはマスターの魔力を貰うか、周囲の約100メートル位の自然物の中にある奴を無理やり奪うことも出来ます。』


「自然物の中にある奴とは?」


『木や動物、モンスターなどなど。とりあえず地面に足を付けていれば全て吸収出来ます。』


「なるほどな。」


『はい。しかしデメリットとしては奪い過ぎるとその土地はやせ細り砂漠に変わってしまい過酷な場所になりますね。』


「やり方の問題か。」


『はい。』


「それじゃ。モンスターだけ吸収出来るか?動物とか植物はやらないでモンスターだけ。」


『分かりました。しかし生態系がどうなるかは保証できませんよ?』


「この近くに街とかあるのか?あるなら考えなければならないが。」


『いえ。索敵範囲の中に人型はいません。』


「なら頼む。この世界にとってもモンスターは脅威だろうし。ダンジョンを強くするための少々の混乱は仕方ないな。こっちがやられるし。」


『分かりました。』


「それって何でやるんだ?」


『…………………。』


数分間待ってみたが応答は無し。全力でやっているから話しかけても答えられないよ。位の言葉は欲しかった。独り言になるとなんか虚しくなるから困る。


「フゥーー」


息を一つ吐き気持ちを切り替える。罠とモンスターを等間隔で設置しましょうかな。


「確か一覧にはダンジョン改装やらモンスターの種類やらもあったな。ダンジョン改装を見てみるか。」


ーーーダンジョンーーー


一階 洞窟型


〇階 ルーム


ーーーーーーーーーーー


うん。まぁ。期待する方が悪いか。ダンジョンは悪くないな。うん。でも。もう少し欲しかったな。


気持ちが少しだけ落ち込んだ状態でモンスターの種類の場所を(頭で)タップする。


ーーー モンスター ーーー


Fランク


スライム

イムイム

爆弾岩


ーーーーーーーーーーーー


一番上は某のアニメなどでよく出る有名なモンスターで二つ目の奴はダンゴムシだな。ただ。スライムと一緒に洞窟の中を掃除をしてくれるので結構重要。


最後のすごい危なそうなモンスター。実際読んでみて物凄く危なかったのだが爆弾岩。その名の通り待ち伏せ系モンスター。


範囲に入った瞬間物凄い勢いで爆発をする。当然その本人も死んでしまうのだからこのモンスターの存在意義がよくわからん。


存在意義はよくわからんが今回に限ってはありがたい。無の状態で攻められた場合対処が難しいが何かしらの策があるのであればあった方がいい。


俺は一階の地図を見ながら罠やモンスターを配置をする。時間的には2~3時間位はかかったと思う。時間稼ぎするルートにしながら考えると意外とかかった。


全部のセットが終わり興味本位で少しだけ外に出る事にした。外に出ると目の前には綺麗な川があり中を覗き込めばちゃんと魚も泳いでいる。辺りを見渡せば森の中に動物もいて上を見れば鳥もいる。


そしてこの世界で初めて太陽を浴びた。とは言っても夕方に近いためちゃんと浴びたわけでは無かったがその夕焼けは凄く綺麗だった。


太陽が沈むまで見届け洞窟型ダンジョンの中に入る。出迎えてくれたのかどうかは分からないがスライムやイムイムが頑張ってお掃除をしてくれる。


爆弾岩はちゃんと岩に擬態しているお陰か俺でも元々分からなければ分からないぐらいに隠れていると思う。


俺はワープでルームに戻る。あ。そうそうこのワープだがダンジョン内だったらどこにでも移動が出来る。ダンジョンあるあるではあるが物凄く便利。


ルームに戻り宝箱から使えそうな物を探す。探しているとなんとベットがある事に気づき部屋の少し隅に召喚をする。まさかこんな所で快適に寝れるとは思わなかった。


それ以外にも一般的に有りそうな魔道具にスクロール、魔石などの異世界系のものから家具やら職業の道具などの向こうでもありそうな物もあった。


道具だけを見ると物凄く魔法が発達しているが技術的には中世ら辺のまだまだ発展のしがいがある世界だと俺的に見ていて思う。


そんな感じで色々と一覧の中身を見ていく中で一番興味をそそられたのはスキル一覧。ゲットは色々と条件が有りそうだが取れないかともなさそう。


一般的に普通に有能そうなのは生産系のスキルや体術、剣術の格闘系、召喚や無魔法などの特殊系など上から下まで結構な数のスキルがある。


とは言っても洞窟の中にいるので体内時計になりそうだがもう夜。何をやるにしても明日にした方が良いだろう。それにしても喉が渇いたり、お腹が空いたりはしないんだな。


普通の人間なら当たり前の感覚がない。こんなに早く人間を辞めるとは思わなかったな。とはいえ気持ち的には欲しい。


宝箱を見ると当然食べ物系も沢山ある。パンと牛乳を取り出し食べる。プラスチックなのには流石に驚く。異世界に来てまで前の過去を引きずるとは流石に思わなかっただけに不思議だ。


さて。食ったし。寝るか。お休み。


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