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「師匠!」


エイトが急いで帰ってくると…


「あっ!」


ダレンが気がついて気によりかかり意識を取り戻していた!


「ダレンさん!」


エイトが駆け寄ると


「もう、大丈夫よ…」


力なく笑うと


「でもまだ傷が…待ってて!今薬草採ってきたらすぐに傷薬作るね!」


エイトは薬草を綺麗に洗ってじいちゃんから習った傷薬を作る。


「ダレンさん、ちょっと痛いけど我慢してね…」


エイトはダレンの傷口に薬を塗っていく。


「跡…残っちゃうかなぁ…」


心配そうに優しく薬を塗ってくれるエイトをダレンはじっと見つめていた…


「ありがとう…魔力も一日寝てれば回復するだろうけど…ここにずっといるのは危険だわ

あなた達はさっさと何処かに行くか帰るかしなさい」


ダレンがシッシッとエイト達を促すと


「えっ?駄目だよ!行くならダレンさんも一緒に行こう」


「私は…ちょっと動くのは無理だわ、だから…」


「なら僕も残る!」


「あんた…この子どうにかしなさいよ」


ダレンはラルクを見ると


「エイトは親に似て頑固だからなぁ~それに別に動かなくても大丈夫だ」


ラルクはニヤと笑うと


「さぁ今日はゆっくり休んで明日動き出そう」


ラルクは寝支度を整えると


「何してるの!冗談で言ってるわけじゃないのよ!あのハゲ豚野郎は見た目通りねちっこいのよ、絶対に私達をこのまま見逃すわけないわ。今頃人数を集めてこの周りを囲んで追い詰めるに決まってる…」


「まぁ普通はそうするよな」


ラルクは構わずにダレンから離れて寝袋を用意するとエイトを呼ぶ。


エイトは大人しくラルクの隣に自分の寝袋を用意すると…


「ダレンさんの寝袋ないから毛布だけでも…」


木に寄りかかっているダレンに自分の毛布をかけてあげると


「師匠が大丈夫って言うなら大丈夫だよ、ダレンさんおやすみなさい。よく寝て傷を癒してね」


エイトがおやすみの挨拶をすると


「ちょ、ちょっと待ちなさい…なにあんた達のんびりと…」


「いいから…何か来たら俺が対応するから…とりあえずお前は傷を治すことに専念しろよ」


ラルクはそう言うと目を閉じた。


「師匠、ジャックおやすみなさい」


エイトも二人に挨拶すると目を瞑る。


ジャックはエイトのそばに寄り添うように丸くなるとおやすみと目を閉じた。


ダレンは


「もう!知らないわよ!」


エイトからの毛布をガバッと被るとふて寝するように眠りについた…

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