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「ラルク!」


ジャックはラルクと別れた部屋にたどり着くと声をかける!


中ではダレンとラルクが今だ決着がつかずに戦っていた。


「あはは!こんなに楽しい戦いは久しぶりよ~!」


ダレンは頬を赤く染め興奮していた!


「いちいち気持ちわりいなお前…」


ラルクは少し引きながらダレンの攻撃を交わしている。


「師匠!ダレンさん!」


エイトは戦い合う二人に声をかけた!エイトの声に気がついたラルクはほっとしてエイトを見つめる。


「エイト…よかった」


「あら、あなた起きたの?ああ…わんちゃんがたどり着いたのね」


ダレンは楽しい時間を邪魔されて少し拗ねたように口を尖らせている。


すると…


ーバタン!


「そこまでだ!よくも人の屋敷で好き勝手に暴れてくれたな」


ハゲオヤジの村長が人を引き連れ戻ってきた…


「次から次へと、ちょっと!今は私が戦ってるんだけど!」


ダレンが村長に声をかけると


「もうお前もお払い箱だ!こいつらと一緒に死ね!」


村長はニタッ…と笑うと隣に立つ男に耳打ちする。


男はコクッと頷くと


「…ファイヤーアロー…」


ボソッと呟きながら手をかざした…その向きはエイトの方を向いていた。


「えっ…」


男から放たれた炎の矢はエイト目掛けて一直線に飛んでいく!


「エイト!ジャック!」


ラルクはてっきりダレンの方に攻撃が行くと思い油断していた…


ジャックはエイトの前に立つがその威力から自分だけではエイトをかばいきれない事を悟る。


二人が目をつぶると…


「何諦めてんのよ!」


ダレンが飛び込んで二人を抱き抱えて横へと突き飛ばす!


「クッ!」


ダレンは攻撃を避けきれず左半身に攻撃をくらってしまった!


「ダレンさん!」


エイトが起き上がるとすぐ側にはラルクが来ておりエイトをだき抱える。


「なんでエイトを助けたんだ?」


ラルクはダレンに剣を向けながら冷たく見下ろす…


「さぁ…体が勝手に動いちゃったのよ」


ダレンはぷいっとそっぽを向くと


「好きにしなさいよ、もうこんな体だし勝てそうにないわ。なんかあいつらも私を帰す気ないみたいだし、人気者は困るわぁ~」


可笑しそうに笑うと


「なーにごちゃごちゃ言ってる!お前ら全員ここから帰す気はないからな!やれ!」


村長が喚くと、隣の男が再び魔法を放つ為に呪文を唱え出した…


先程よりも威力の高い魔法の気配にダレンは諦め肩をあげた。


人を庇って怪我して死ぬ事になるなんて…最後に馬鹿やっちゃったわ、もっと自分は要領よくこなせると思っていたが


でもそんなに気分は悪くない、楽しい戦いも出来たし、友達ってやつも出来た。


ダレンは久しぶりに心からクスッと笑った…


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